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2014/07/30

かかわる不自由

こんにちは、まつかわです。
かしもとさんより7月の神戸哲学カフェの報告が届きました。(催促しちゃいました)


こんにちは、かしもとです。
7月20日(日)にカフェP/Sで行われた哲学カフェの報告です。

この日は、本の出版の影響もあってか25名の方が来てくれ(スタッフ入れて28名)
、カフェP/Sに入りきらないほどの大盛況。すこし遅れて来たお一人の方分の椅子がどうしても用意できず、帰っていかれたのがほんと心残りです。ほんとごめんなさい、、、。
参加者にははじめての方が10名おられ、仕事にあわせ、関東から来てくれた方もおられました。
本当にありがとうございました。

さて、この日のテーマは「かかわる不自由」。
人や地域(コミュニティ)、そして政治(国)にかかわった方がいいよといろんなところで言われています。それは確かにそうなんだけど、面倒でもあり、この「かかわる不自由」について考えてみましょうというのが今回の主旨でした。

話し合いは町内会など身近な例を題材に、「かかわる不自由」「かかわらない自由」
「かかわる自由」「かかわらない自由を公言することで被る不自由」など、さまざまな論点から途切れる事なく進みました。
多くの人は、例えば「地域づくり」などにはかかわった方がよいと思いつつも、何かにかかわることには不自由が伴うので、かかわるもかかわらないのも本人の自由ということを前提とされているようでした。でも、そうなると結局、「やりたい人が勝手にやればいい」「やらざるをえないと思ってしまった人が嫌々やる」という現状と何も変わらないのになあ、、、と思っていると、ある年配の女性が、「なんか聞いていると、すべて個人の(選択の)話になってしまっているけど、人とか地域とかにかかわるって本当にそんな話なんでしょうか」と違和感を述べられ、みんなが「ウッ」とつまる場面があった(ように見えた)。
進行をしていて、久しぶりに参加者が考えるモードに入ったというか、対話らしきものになったというか、そういう瞬間が手応え(実感?)としてなんとなく残り、自分がかかわった哲学カフェの中でも、おもしろい会になったという気がしています。

さて、次回の神戸哲学カフェは9月21日(日)に開催します。


2014/07/29

8/24  震災と〈ふるさと〉 てつがくカフェ@南相馬

こんにちは、つじです。

次回の、てつがくカフェ@南相馬の日時とテーマがきまりました!!

テーマ: 震災と〈ふるさと〉
日時:8/24(日) 13:30~15:30
場所:南相馬市立中央図書館 1階カフェ

わたしたちにとって、〈ふるさと〉とはどういうものなんでしょうか?
生まれた場所? 大切な人がいるばしょ? 〈ふるさと〉って、大事な場所?
震災という〈出来事〉からみえてくる、わたしたちにとっての〈ふるさと〉について、みんなでいっしょに考えてみませんか?

ご参加、お待ちしています〜

8/8 小金井哲学カフェ「身も蓋もない言い方はダメですか?」

こんにちは、まつかわです。
東京で出版記念イベント、NSDセミナーにご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
たくさんの人に出会い、たくさんの刺激をもらい、充実した3日間でした。
カフェフィロや哲学対話への期待の高さも感じさせられました。

昨日朝、夜行バスで岡山に帰ってきたのですが、そのまま高校での対話授業の打ち合わせに向かってしまったため、その日のうちにご報告できなくてごめんなさい。
まだしばらくは、出張の後のバタバタが続きそうです。
みなさんにいただいた刺激は、少しずつ消化させてくださいね。

出版記念イベントにもきてくださった賛助会員の佐土原さんより、次回小金井哲学カフェの開催情報が届きました。


* 

日時:8/8(金)19:00-21:00

テーマ: 身も蓋もない言い方はダメですか?

場所:カフェ  broom & bloom(東京都小金井市前原町3-40-20-106)
料金:無料(カフェで飲み物などのオーダーをお願いします)

主催:小金井哲学カフェ 進行:佐土原


参加をご希望の方は、小金井哲学カフェのサイトよりお申し込みください。





2014/07/26

出版記念イベント「哲学カフェは私をどう変える?」@B&B

おはようございます、まつかわです。
昨日はB&Bさんの刊行記念トークでした。
来場者のみなさん、B&Bのみなさん、大阪大学出版会のみなさん、ありがとうございました。
おかげさまで、はじめましての方とも、久しぶりな方とも、短い時間ながらも、単なる御挨拶ではない本質的な話をすることができたと思います。本当にあっという間の時間でした。

トークでは、タイトルどおり、哲学カフェの活動をとおしての変化や、逆に変わらずずっと軸になっていること、「哲学は役にたつのか?」などについて話すことができました。寺田さんや井尻さんの話を聞いて、哲学カフェでの自分のふるまいの意味に改めて気づかされたのが大きな収穫でした。
対話について対話するなんて滑稽かなと思ったりすることもありますが、やはり実践者同士で話すことって大事ですね。ひとりで自分の活動を振り返るだけでは気づかないことに気づかされます。

来場者のみなさんからの声に共感したり、質問に答えることによってこれまであまり言葉にしてこなかったことを言葉にできたりもしました。

「哲学は社会のなかでどのような役割を担って行くのか」「政治的な問題にどう関わるか」など、まだまだ話足りないこともありますが、またいつか一緒に考える機会をつくれたらと思います。




2014/07/25

本日20:00より、B&Bさんにて出版記念イベント

こんにちは、まつかわです。
今朝、無事、東京に到着しました。

本日20:00よりB&Bさんにて『哲学カフェのつくりかた』の刊行記念トークを行います。

松川絵里×寺田俊郎×井尻貴子
「哲学カフェは私をどう変える?」
『シリーズ臨床哲学2 哲学カフェのつくりかた』刊行記念

お申し込みはこちらよりどうぞ。


B&Bの最初のBはbeerだそうですね。
ビールが飲める本屋さんも初めてなら、この3名で哲学カフェについて語り合うのは初めて。
テーマは、本の内容と関連しつつ、私がお二人にきいてみたいことを選んでみました。


2014/07/23

8/9 哲学カフェ「ありのままの自分ってどういうこと?」

おはようございます、まつかわです。
ただいま、今週末のNSDセミナーにむけて準備中。
資料を改良するかどうか迷って、煮詰まったのでちょっと休憩。

賛助会員のstudioCUEの長井さんより、哲学カフェ開催のお知らせをいただきました。


開催日時: 8月9日(土)14時~16時 
会 場  mocco (姫路市綿町76 こうしんビル2F ) 
参加費 : 2,000円 (初めてご参加の方は500円OFF!)
    別途、moccoの2時間利用料 500円要(ドリンクバー代が含まれます)
テーマ: ありのままの自分ってどういうこと?
定 員: 6名



参加をご希望のかたは、studioCUE HPの哲学カフェページをご覧ください。

2014/07/19

7/26 小金井哲学カフェ「日本語は守るべきか」

おはようございます、まつかわです。

小金井哲学カフェより、次回開催のお知らせが届きました。


日時:7/26(土)18:00-20:00

テーマ:日本語は守るべきか

日本語は柔軟な言語だと思います。外来語も容易に取り込みますし、方言も豊富です。
一方で、言葉の乱れを指摘されることもあります。

今回は、日本語は守るべきか・守るべき日本語とは何か、について話し合いたいと思います。

主催:小金井哲学カフェ 進行:花野


参加をご希望の方は小金井哲学カフェのサイトよりお申込ください。

日本語といえば、最近、岡山弁の「が」(文末で用いる)の意味をようやく理解しつつあります。(やっちさんで教えてもらいました)
が、同時に岡山弁が3種もあると知り、驚愕。
日本語って難しいが?
岡山でも一度、言葉に関するテーマでやってみようかな。


カフェフィロメールマガジン8月号も間もなく発行されます。
ご登録がまだの方は、こちらよりどうぞ。


2014/07/18

瓦版、届いてますか?

おはようございます、まつかわです。
先週末に、会員のみなさんにカフェフィロのニューズレター『哲学喫茶瓦版』を発送しました。

もし「会員だけど届いてないよ?」という方がいらっしゃいましたら、カフェフィロ事務局までご連絡ください。(ときどき、宛先不明で返送されることがあるので、お引っ越しの際はお知らせください。)

また、『哲学喫茶瓦版』の配送をご希望の方は、賛助会員(年会費3,000円)にお申し込みをお願いします。
会期は1年です。
昨年度賛助会員にお申し込みいただいた方も、引き続き活動にご賛同・ご支援いただける方はその旨事務局までご連絡ください。

●賛助会員のお申し込み・お問い合わせ
メールの件名に「賛助会員希望」、本文にお名前とご希望の宛先をご記入のうえ、カフェフィロ事務局(info@cafephilo.jp)までお送りください。

☆注意☆
今年度より、カフェフィロの口座が変わりました。
会費をお振り込みの際は、お間違えのないようにお願いいたします。

●ゆうちょ銀行からのお振り込み
金融機関
ゆうちょ銀行
記号
15410
番号
13258161
口座名義
カフェフィロ


●他行からのお振り込み
金融機関名
ゆうちょ銀行
金融機関コード
9900
店名
五四八店
店番
548
預金種目
普通
口座番号
1325816


今後は、代表や会計担当が変わっても同じ口座番号を使い続けられるよう、団体の口座をつくりました。
ゆうちょにしたのは、任意団体の口座をつくれる銀行が限られているからですが、もうひとつ理由が・・・。
岡山に引っ越してきたとき、大阪には至るところにあったUFJの支店・ATMが県内に1カ所しかないこわかり、驚きました(自分の常識のローカルさに)。おそらく他にもこういう地域がたくさんあるだろうと、どこの地域にでも必ずあるゆうちょの口座にしました。
口座番号をご登録いただいていた方にはご不便をかけてしまいますが、また他行からの振り込みで振り込み手数料がかかってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければ幸いです。


2014/07/16

サンテレビの取材でした

こんにちは、まつかわです。
本日は〈グリーングラス〉の哲学カフェでサンテレビの方が取材にいらっしゃいました。
本日21:30と、日曜18:00のニュースで放映されるそうです。
(訂正:orではなくandでした。)

ほんの数分だと思いますが、よかったらご覧ください。
(倉敷でも一部の番組は観れるらしいけど、岡山はどうかなぁ?)

自分をもつとは?

こんにちは、まつかわです。
7月3日(木)の午前中は、グリーングラスの哲学カフェでした。



雨のせいか、最初のうちは5名と参加者少なめでしたが、途中から参加された方が3名。最終的に8名の方にご参加いただきました。
なかには、息子さんと一緒に来てくださった方もいました。

テーマは、「自分をもつとは?」。

●自分をもっているかどうかは、誰が判断する?
まず最初に、テーマを提案してくれた方の「懇談会で、先生が娘のことを『自分をもっている』と褒めてくれたけれど、母親である私からみると全くそうはみえない」という例から、「自分をもっているかどうかは、みる人によってちがう?」「自分をもっているかどうかは、本人が判断するのか?他の人が判断するのか?」という問いが浮かび上がりました。

●自分をもつってどういうこと?
では、人は何を持って「あの人は自分をもっている」と感じるのでしょう?
「人に言われたから・・・ではない」「芯が強い人」など様々な表現がでましたが、最終的に「どこでも変わらないこと」が重要なのか、それとも、「柔軟性がないと社会のなかで『自分をもつ』ことはできない」のかが争点となりました。
前者については、服装などの例をあげながら「自分をもっているから変わらないのか、そういう文化で育ったから変わらないのか判別がつきにくい」という指摘がありました。また、後者の意見の人によると、「自分の考えをもっているけれど、相手に合わせることもある。相手に合わすことを自分で選んでいるかどうかが重要」ということでした。「こだわりは、行き過ぎるとガンコになってしまう」という意見も。
さらに、対話が進むにつれ「自分とは無意識に出るものではないか」や「自分をもつということは人とちがうこと」という意見も出ましたが、これらについては「自分をもつ」ということは、「自分らしさとは何か」や「自分とは何か」という問いと混同しているのではと思われる部分もありました。「自分をもつとは?」という問いの特殊性が浮かび上がった瞬間でした。

●行動しなくても「自分をもつ」ことは可能か?
もう一つ争点となったのは、思ってるだけで行動しなくても「自分をもつ」ことは可能かどうかという点です。「周囲に合わせて行動しても、「自分はこうなんだ」と自分なりの考えをもっていれば、自分をもっているといえる」という意見と、「思っているだけで行動が伴わなければ、意味がない。勇気をもって周囲と異なる行動をするからこそ『あの人は自分をもっているなぁ』と尊敬されるのでは」という意見に分かれました。


いやはや、難しかったです。
「自分とは何か?」や「自分らしいってどういうこと?」といった問いについては、これまで何度かとりあげたことがありますが、「自分をもつとは?」を考えるには、どうもそれらと異なる切り口からアプローチする必要があるらしい。
そして、そのことを自覚的に行う必要があるらしい。
と終わった後ならわかるのですが、これらを独自の仕方で結びつけて考えている人と、これらを区別したうえで当然他の人も「自分をもつとは」について語っているはずだと思い込んで耳を傾ける人とがいることに途中まで気づかず、「自分とは何か」についての語りと、「自分らしさ」について語りと、「自分をもつ」についての語りとが無自覚に混在していたので、複数の論点がごちゃっと絡まったネックレスのようにこんがらがってしまったように思います。
しかし、そうした混同や行き違いがあるということも、面白い発見でした。



2014/07/11

ソトコトでびゅー☆

こんばんは、松川です。
台風8号、大丈夫でしたか?
被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
岡山は雨すらふらず、拍子抜けでした。

閑話休題。
『ソトコト』という雑誌をご存知でしょうか?
様々な地域で、美味しいものをつくったり、まちづくりしたり、暮らしやすい社会が楽しく居心地良くなる活動や仕組みやモノを紹介してるソーシャル・エコマガジンです。
(上記説明は、いち読者=まつかわの主観的な認識です。間違ってたらごめんなさい。)

その『ソトコト』8月号にて『哲学カフェのつくりかた』が紹介されました


ちっちゃくですが、的確にこんな本だよとわかりやすい文章で伝えてくれて、大感激です。

気になる方は本屋で151ページをチェックしましょう。
特集「うつくしいソーシャル・デザイン」に関心がある方は、そのままレジへどうぞ。

私は、ながれのかばんや えいえもん、チェルシーハウス、ユニバーサルデザインって何ですか?、子どもたちの?を育むLGBTを語る…あたりは確実に熟読です。
あ!「地方にある暮らし」は、岡山市なんですね!「みんつく(みんなでつくる財団おかやま)」が取り上げられてる! 
岡山で活動してたら必ず耳にする財団で、知人が関わっていたりするのでこれも熟読必須です。

全国で読まれてるのに、ちゃんと地域に貢献してる活動が取り上げられてて、すごいなぁ。

2014/07/04

哲学カフェのつくりかた?

おはようございます、まつかわです。
昨夜は中之島哲学コレージュ「哲学カフェのつくりかた」ということで、『哲学カフェのつくりかた』の執筆者たちがこれまでどんな活動をしてきたかをお話したあと、参加者のみなさんも交えて哲学対話の面白さがどこにあるのか、地域によるちがいはあるか、哲学カフェを何に例えるか(野球?音楽?)、進行役はこういうときどう思ってるの?などなど、哲学カフェについての疑問や思いを語り合いました。




いつもは「2時間で考えるところまで考えよう」と割り切って集中するようにしているのですが、昨日は3時間ぐらいほしかったかも・・・。
他の実践者や参加者のみなさんの話をきいていると、「あ、私はこんなふうに思ってるんだ」「そういえば、こんなこともあったな」ということがたくさんでてきて、でもそれをなかなかうまく言葉にできなくて、もどかしい気持ちでした。

特に気になったのが、仙台で哲学カフェをしてる西村高宏さんの「あのとき(東日本大震災以降)、東北には哲学カフェを広める必要があった」という言葉です。

その直前に参加者から「どうしたら哲学カフェを広められるのか」といった発言があったのですが、そのときは「哲学カフェを広める」という言葉にひっかかりを感じました。哲学カフェを広めてる張本人なのにおかしいですね。
その一方で西村さんの言葉に共感するところもあって、その「哲学カフェを広める」ことに対するひっかかりと共感は何なのか、帰ってからもずっと考えていました。

それでまず気づいたのは、私のなかには「みんなが哲学カフェ(哲学対話)をすべき」だとか、無条件に「考えることはいいことだ」と思う気持ちが、皆無に近いということです。
その一方で、「『空気を読め』というプレッシャーから逃れて、暮らしのなかででてくる様々な問いについて思いきり考えたり、他の人の考えをきいたりしたい」という欲求は強く、それができなくなることに危機感を抱いてもいるので、そうした欲求に応えたいという気持ちはある。
哲学カフェをやりたくない人にもやってほしいとは思わない。そういう意味では、哲学カフェを広めなくていいんだけど、やりたい人がやれる状況をつくるという意味では広めたい。

特に東日本大震災以降の東北では、ないことにできない困難を抱えている人の人口密度が、他の地域とは比較できないほど高いだろうので、そういう意味で「哲学カフェを広める必要があった」んだろうなぁと思いました。
(西村さん、ちがってたらご指摘ください。)


そして、東北のように地域的に密度が高いわけではないけれど、たとえば病いやマイノリティの問題など被災以外にも、ひとりで黙って抱えていると押しつぶされてしまいそうな困難を抱えいている人はたくさんいるでしょう。
そういう人たちが、抱えてる困難や戸惑いを押し隠さずに話せるような対話を、これからもつくっていけるといいなと思いました。




2014/07/02

今年の瓦版は楽しい

こんにちは、まつかわです。
大阪でのNSDセミナー直後にアップしたと思ってた記事が未公開のまま消えていたことが昨夜わかって、ショックを受けているところに、かつらのぐちさんが瓦版(ニューズレター)をもってきてくれました。



どう?
楽しそうなデザインでしょう?
つくってる本人も、とっても楽しそうにつくってくれるので、うれしい。

今号は、『哲学カフェのつくりかた』の執筆メンバーのうち3名に、その後の活動について書いてもらいました。

こちらのカラー版は基本的に会員限定となっております。
会員の方にはご自宅に郵送させていただきますので、ご希望の方は、お名前、ご住所、メールアドレスを添えて、事務局(info@cafephilo.jp)までお申し込みください。