こんにちは、まつかわです。
岡山では昨日からぐんと冷え込みましたが、みなさんがお住まいの地域はいかがでしょうか?
カフェP/Sでのカフェを担当している藤本さんに報告をお願いしたところ、「じゃあ、これまでのぶんも順番に出します」ということで、今年4月17日の書評カフェで話題提供してくれた山村サロンの山村雅治さんの文章が届きました。
カフェについては「その沸騰するような様子は到底狭い紙幅では描ききれない」ということで、山村さんがどのようにして『狂気について』という本を取り上げるにいたったかが書かれています。
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「渡辺一夫と『狂気について』」
2011年4月17日、神戸カフェP/Sで開かれた「書評カフェ」では、藤本啓子さんの提案で「平和」を皆さんとともに考えていきたい、ということで、選んだ本が渡辺一夫著「狂気について」だった。
私はもとより「ベ平連」代表を務めた故・小田実と、彼の最晩年の10年あまりを共にした人間である。しかし私は「ベ平連」の世代ではなく、いかなる学生運動にも関わったことがなかった。
震災被災者に公的援助を与えるための法律を創造するために、小田実と私は「市民=議員立法実現推進本部」を結成し、被災地と永田町を何度往復したか分からない。その運動がいちおう1998年5月に「被災者生活再建支援法」に結実し、その後、2000年夏からWEB上に「声明」を上げていく「良心的軍事拒否国家日本実現の
会」を立ち上げた。
2001年9 月11日のニューヨーク・テロに対してアメリカは「報復攻撃」を開始する。そこからこの運動は東京で集会やデモを行うことにもなった。そうしたことなどを私は小田実さんの本を通じて語ればよかったかもしれない。しかし、それよりも先に、少年時代に出会った本について、今回はまず語っておきたかった。
私はもとより「ベ平連」代表を務めた故・小田実と、
震災被災者に公的援助を与えるための法律を創造するために、
会」を立ち上げた。
2001年9
渡辺一夫は、1992年に小田実に出会う前、
父は京都帝国大学経済学部を2年で卒業させられて、
以来、中学、高校とあらゆる 本を読んできた。小学校の教師が暴力で生徒を支配しようとする男だった。こどもを虐待するときに、
「書評カフェ」の当日は満員で、折しも3月11日に襲った「
(報告:山村雅治/山村サロン)
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書評カフェで一冊の本がとりあげられる背景には、こんな人生ドラマがあるのかと思い知らされます。
歴史と人生と一冊の本が交差する、みなさんにとってそんな一冊はありますか?