くわばらです。
報告の2つ目は、2年前の哲学ライブについて。
古すぎでね。
この2年越しの報告を思い立ったのは、シネマ哲学カフェに参加した後、進行役だったM本さんとある芝居を観に行き、この人と一緒に仕事させてもらったんだとふと嬉しくなったからなのでした。
その人とは、劇団sputnik.の土屋甫さん。
哲学ライブで一人芝居を、それもとんでもなく台詞量の多くかつ言葉の難しい芝居と、芝居後の対話参加をお願いしました。声と演技で召還されるソクラテス、プラトン、そしてさまざまな弟子達。楽しかったですね。
哲学ライブの発起人は小林壮路さん(演出)、双木洋介さん(舞台装置)、私(進行)の3人。
プラトン対話篇を演劇としてみたらどうなるんですかね、という私の安直な提案から約半年後、言った本人も忘れた頃に、その提案を受けた小林さんからマジで具体化する話が来て、驚き、ややうろたえ、ありがたい協力者(=おのさん)もえながら、あれよあれよと進みました。
しかし、当然ながら金はない。
とりあえず3人が1人1〜2万円ずつ出し合うことにしたのですが、恐ろしいほどの低予算にも、舞台装置の双木さんは、「それにあわせてアイディア出しますから気にしなくていいです」と、事前に模型までつくって、舞台となるギリシャの「アゴラ」を作り出してくれたのでした。
昼間は蚊の飛び交う某ハイツの裏庭で3人必死に大工作業。そして夜は稽古。
演劇の練習風景というか、小林さんの演出の様子というのをその時はじめて見たのですが、小林さんと役者のやりとりが対話篇のようで、とても興味深かったですね。
そして土屋さんの声。これが本当によかった。(写真は直前の練習風景)
その後、哲学ライブは別の場所、別の役者で開催することになるのですが、覚えていたらまたブログに書くかもしれません(あ、でもカフェフィロとは無関係に開催したので、書けないのでした)。
あれから2年。
昨日のsputnik.の演劇『二階に上がって、すぐ左』で土屋さんを目にし、その怪演(ほんと面白い役だったんです)を存分に楽しみながらも、こういう役者さんと仕事させてもらったのはありがたいことだったんだと、一緒に作った小林さん、双木さん、来て下さった参加者、そして土屋さん(そして素敵な会場を貸してくださった秋田さん)に改めて感謝した一日でした。
おまけのエピローグを2つ。
小林さんはその後、埼玉で「光文堂」というフリースペースを運営することに。
哲学カフェや哲学ライブ(土屋さんを大阪から呼んだとか)、演劇などを展開してます。
なんでも「○らえもん」に出てたとある声優さんとも仕事をしたとか。
がんばってますね。私も一度行ってみたい。
双木さんは、実はあの内田邸兼道場を設計・建築したK嶋裕介さんの助手さんで、その完成見学会の折りには私も呼んでくれて、邸内のつくりを解説してくれました。
ちなみに、その建築設計事務所のHPに登場する模型群は、ほぼ双木さんが作ってるそうです。
というわけで、2年越しの報告でした。
くわばら