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2012/11/17

哲学カフェ「SNSを使う理由、使わない理由」

こんにちは、まつかわです。
10月30日、さする庵で開催した哲学カフェの報告です。
遅くなってすみません。色々思うところがありすぎてなかなか言葉にできずにいたのですが、今日こそ書かないと。

テーマは、「SNSを使う理由、使わない理由」。
さする庵の秋田さんに「SNSをテーマにやってみたい」とリクエストをいただいたのがきっかけです。ちょうど私も、Twitterやfacebookに登録はしているものの上手く使いこなせず、一度考えてみたいと思っているところだったので、進行役をかってでることにしました。
はじめに思いついたのは、「SNSは社会をどう変えるか?」、「SNSとコミュニケーション」といったテーマでした。でも、これはすでにネットや本などあちこちでさんざん語られてますよね。SNSの特徴、使い方、メリット/デメリットを教えてくれる情報も世の中にはあふれています。
そうではなく、SNSがひとりひとりの生活をどんなふうに変えるのか、みなさん何のためにSNSを使って、どんなふうに感じているのか聴いてみたい。そう思ってこのテーマにしました。

話の流れから「掲示板はSNSとどうちがう?」とSNSの定義をめぐって立ち往生したり、「SNSはどうあるべきか」「SNSはコミュニケーションツールなのか」といった話題に迷い込むシーンもありましたが、やはりそれぞれの「使う理由」「使わない理由」をきくのが一番楽しく、実りが多かったです。

「遠くに住んでいる友だちとのやりとりのため」
「プライベート用と仕事用でmixiとfacebookを使い分けている」
「コミュニケーションのためじゃなく、情報収集のツールとして使っている」
「登録だけしてるけど、放置状態で使っているとはいえない」
「面倒くさいし時間がもったいない。直接人と会って話すほうがいい」
「なんとなく、こわい」

そんなひとりひとりの使う理由、使わない理由を聞いているうちに、私も自分がなぜSNSを使うのか、自分でも気づいていなかった使う理由がみえてきました。

一番大きな発見は、「SNSって本当に大事なことは書けない」という発言があったように、SNSって確かに当たり障りのないことしか書きにくい、でもそういう雑談のようなやりとりをこそ私は求めてるんだってことでした。
会議やミーティングでは、本当に話すべきことを話す。でも、コミュニケーションって大事なことだけを話していればうまくいくってものではなくて、ちょっとした世間話とかくだらない話をはさみながら相手との関係を築くものなんじゃないかなぁ。そして、普段メールで人とやりとりすることが多い私は、そういう機会が足りてなかったのかもしれない。そんなことを考えました。
facebookの近況報告やtwitterでのつぶやきは、家でひとりで仕事をする時間が長い私にとって、職場でのちょっとした井戸端会議のような機能をもっているような気がします。

コミュニケーションや関係性の、軽視されがちだけどとても大事な側面に気づかせてくれた哲学カフェでした。


この報告を何度も書き直しているうちに、本日は岡山での哲学カフェでした。
また報告書きます。