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2012/12/14

なぜ自己嫌悪をやめられないのか?

こんにちは、まつかわです。
12月11日(火)は神戸市北区子育て支援センターで哲学カフェの進行をしてきました。
2004年から丸8年続いている、グリグラ哲学カフェです。

この日の参加者は8名。
参加者からテーマを募ったところ「受容と共感」、「言語」、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」が提案されました。複数挙手可の多数決で3:3:3と票がわれてしまったので、進行役の私が「えい」と決めて、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」にしました。
自分でもなぜこれを選んだのか自覚していませんでしたが、今思えば、3つのなかで唯一、まだやったことがないテーマでした。また、自分自身が自己嫌悪したくないのにしてしまうことがあるから、他の人にきいてみたいという気持ちもありました。


話しているうちに「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」ではなく「どうしたら自己嫌悪をやめられるか?」の答えがたくさん出てきました。「気の持ち様」、「完璧な人間はいないんだから」、「失敗も次の糧にすればいい」、「相手はそんなに気にしていないかもしれない」などなど。
「こうしたらやめられるんじゃない?」というポジティブな意見をききいたり、それに反論したりしながら、少しずつ、自己嫌悪するかどうかは事実によるのではないこと、「よい主婦はこうあるべき」「よい母はこうあるべき」「人間はこうあるべき」など、その人が心の中に思い描いている理想像が影響していそうだということがわかってきました。

その一方で、いくつか疑問も残りました。

  • 自己嫌悪しない理由として挙げられた「自己を忘れる」ということと「自己ができる」ということはどういう関係にあるのか?
  • 自己嫌悪と反省はどうちがうのか?自己嫌悪はしたくないけれど、反省はしたほうがいいのではないか?

これらの疑問については、またどこかで考える機会があるといいなと思います。

次回、グリーングラスの哲学カフェは1月22日(火)10:15からです。
詳細は、カフェフィロHPやメールマガジンでお知らせします。
どなたでも参加できますので、お気軽にお越し下さい。
(神戸の山のほうで寒いので、防寒はしっかりと!)