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2015/09/16

お父さんって何?

おはようございます、まつかわです。
昨日は神戸の鈴蘭台で、グリーングラス(グリグラ)の哲学カフェでした。
他にもいろいろ報告したいことがたまっていて、順番があべこべになっちゃうけど、こっちを先に書いちゃいます。

いつもグリグラの哲学カフェでは、当日、参加者からテーマを募って、多数決で決めます。
今日のテーマは、「お父さんって何?」。
はじまって以来、初めての満場一致じゃないかなぁ。
そして、12年目にして「お父さん」がテーマに挙がるのも初めて。
「お父さんについてなんて、考えたことなかった!」という声もあり、思わず笑いを誘います。

テーマを提案してくださった方の動機は、「お父さんの育児参加」への関心。
「父性はどうやって生まれるんだろう?」という疑問のあと、それぞれのお父さんの思い出、自分のなかにある父親像と子どもの父親である夫とのギャップなどが、味わい深く語られました。
「仕事が忙しくて子育てはろくにできなかったけれど、孫の面倒をみている」という男性から、「子どもを守ろうという意識は、 父性 じゃなく母性なんじゃないか」なんて意見もでます。

中盤は、ある参加者の旦那さんの育児に関する悩み、「オレがこの家庭にいる意味ってなんだろう?」から、時代による父親像の変化が主な論点になりました。
以前は、家庭のなかで男性と女性の役割分担がはっきりしていて、「父親は働く人」という共通の父親像があったけれど、今は「給料さえ運んでいればいい」というわけではない。

では、お父さんは、お母さんと同じ役割をそのまま分担すればよいのか?
それとも、お父さんにはお父さんならではの、愛情のかけ方、関わり方があるのか?
今後は、新しい共通認識が必要なのか?それとも‥‥?

以前の共通認識はどうやって生まれてきたのか、「イクメン」は新しい共通認識になりうるのか、などについて話し合いながら、考えました。

全体としては、とても味わい深い個人的なお父さんとの思い出から父親像の変化と、 ミクロな視点からマクロな視点に移りつつも、最後にもう一度「父性って何?」という最初の問題に返ってきたところが面白かったです。

注)一番下中央の「愛性」は「愛情」の誤りです。

次回、グリーングラスの哲学カフェは、10月21日20日(火)(修正しました。ご指摘ありがとうございました)
神戸市北区民センターにて、10:15〜12:00に開催します。