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2015/10/25

どーなつカフェ「人はいつ大人になるの?」&視覚障害のある人とコミュニティボールを使ってみる

こんにちは、まつかわです。
昨日は岡山市立中央公民館にて、どーなつカフェ。
山陽女子高校の野村泰介先生のお誘いで、昨年から関わらせていただいています。

昨日は3回連続講座の1回目。

ということで、前半は、自己紹介しながらハワイの「子どもの哲学(p4c)」で使われているコミュニティボールづくりにチャレンジしました。



ボールが完成したら、互いの「コミュニティネーム(呼んでほしい名前)」を呼んでボールをパスする練習です。
参加者のなかに視覚障害のある方がひとり。
ボールを投げる方向がわかるかな?と思っていたら、
「○○さん、手をたたいて」とヒントをくださいました。
それがなんだか楽しかったので、その後はみんな、名前を呼ぶ→手を叩く→ボールを渡す‥‥でやってみました。
ボールを投げるのが早すぎて手をたたくのが後になってしまったりもしたけれど、そういう失敗も安心して笑い合える関係ができたのではないでしょうか。
対話ってみんなで協力し合わないとできないものだから、そのための姿勢を学び身につけることが、内容以上に大切だったりする。
そのために、既存のやり方を参考しつつも、こうして臨機応変に、参加者のみなさんと新しいやり方をつくっていくことを大事にしていきたいです。


おやつ休憩(おやつはもちろんドーナツ!)をはさんで、後半は、ボールを使って「人はいつ大人になるの?」について話し合いました。

「恋が成就したときより、失恋したときに大人になったなと思う」 
「ひとりでバーに行ける人とひとりでラーメン屋に入れる女性。それから、コーヒーをブラックで飲む人」 
「トラックとかバスとか、大きな車を運転する人」

そんな「大人」の例をあげながら、「子どもじゃなければ、大人?」 「外から要求される大人、表出する大人、内面的な成長による大人の3種類があるんじゃないか」などなど、短い時間ではありましたが、いろんな大人に思い巡らしました。
「周囲の友だちが大人になっちゃったので追いつこうとしてるけど、常に追いつこうとしている状態で追いつかない」という声も、なんだか印象に残っています。

普段、ボールを使わずワイワイと話す哲学カフェに参加してる方のなかには、「もっとテーマについて話したかった!」「ちょっと物足りない」という方もいるかも。
私も同じ。もう一歩、「外から求められる大人」と「内面的な成長による大人」の関係に迫りたかったな〜。
でも、それ以上に、みなさんとボールを回し合い、助け合いながら、ゆっくり互いの声に耳を傾け合う姿勢を学べたのがうれしかったです。


次回のドーナツカフェは、11月21日(土)です。
今回つくったボールを使って、「『社会に貢献する』の『社会』って何?」について話し合います。
3回連続参加はもちろん、1回だけのご参加も大歓迎♪
詳細はこちらをご覧ください。