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2015/11/04

絵本『ウラオモテヤマネコ』を読んで語り合う

こんにちは、まつかわです。

昨日は、中之島のアートエリアB1にて、中之島哲学コレージュ。
作者の井上奈奈さん、進行の青木健太さんと、絵本『ウラオモテヤマネコ』についてあれこれ語り合いました。

おなじみ、進行の青木健太さん
『ウラオモテヤマネコ』の作者、井上奈奈さん

絵本を動画に編集しなおしたものを鑑賞しました

一人で読んでも素敵な絵本ですが、みなさんの感想をきいて、改めてこの絵本の奥行きの深さに気づかされる時間でした。

特に後半。
青木さんに「なぜネコなんでしょう?」「このネコは、どうして大きくなったり小さくなったりするんでしょう?」と投げかけられるまで、「え、ウラオモテヤマネコってイリオモテヤマネコの単なる駄洒落でしょう」としか思ってなくて、「えー、裏とは何か?表とは何か?についてもっと意見が聞きたい!」と思ってしまったのですが‥‥。
みなさんの、「ネコは人間が知らないところを知っている」「ネコが大きくなったり小さくなったりするのは、少女の心情を表しているからでは」といった意見をきくうちに、最初のうちは全く思い描いていなかった解釈が自分のなかに生まれてきて新鮮でした。

前半の「シェアリング(共有)」に関する指摘や、「このネコはこの少女だけに鍵を渡したのか、それとも気に入った子がいたら渡すということを繰り返してきたのか」というやりとりもとても興味深かったです。

作者をお招きすると、少しは作者への質疑応答みたいになっちゃうものなんですが、今回はそんなこともなく、作者の井上奈奈さんも「みなさんがどう感じたかききたい」という姿勢で、かといって受身になりすぎることもなく、自然に対話に入ってくださいました。

参加者の声に耳を傾ける井上奈奈さん

井上さん、青木さん、ご参加くださったみなさん、素敵な時間をありがとうございました。

そして、再度のご案内。
今回みなさんと味わった『ウラオモテヤマネコ』の原画展が、京都で開催中です。
原画は、絵本とはまたちがう味わいがあるそうなので、ぜひ! 
会期が長いので、岡山在住の私もどこかのタイミングでうかがえるのではと思ってます♪

会期     :    前篇 [であい]  2015年11月1日(日)-11月20日(金) 
       中篇 [うらおもて]2015年12月1日(火)-12月20日(日) 
                    後篇 [うぶごえ] 2015年12月21日(月)-2016年1月20日(水) 
会場     :  京都市東山区祇園町南側570番地122  ぎをんさかい 1F GALLERY
企画     :   ぎをんさかい
入場料 :   無料 
時間     :   11:00〜19:00     2Fカフェ  11:00〜17:00 《年中無休》

原画展のご案内(井上奈々さんのブログより)