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2011/07/18

テツドク予告編・・・のつもりが台風も来ておりまして・・・

雨風がはげしくなってきました。明日、テツドク「キルケゴール『死にいたる病』」の開催を予定しておりますが、運悪く台風の上陸と重なりそうです。

いまのところは(18日22時現在)予定通り開催を考えております。とはいえ、交通機関に支障がでることも考えられますし、とても開催できないような風雨の状況もあると思います。その場合は急遽中止となるかもしれません。ご了承ください。すでにご予約頂いている皆様におかれましては、とりわけ遠方からいらっしゃる方は、ご無理のないようお願い申し上げます。

さて、中止にしてもよさそうなものなのに、そうしてないのは、ひとえに私(企画者)のわがままなんです。というのは、久しぶりに読み返したこの本がほんと面白くて面白くて、やれずにはおれなくなってしまったのでした。一節を紹介してみます。

「絶望とは、まさに自己を食い尽くすことにほかならず、しかもみずからの欲するところをなしえない無力な自己食尽なのである。しかし、絶望みずからが欲することとは、自己自身を食い尽くすことであるが、これが絶望にはできないのであって、この無力さが自己食尽のひとつの新たな形態となる・・・」

同じ事がこんなふうに言い換えられてます。

「それは、焼けることもやけ尽きることもありえないもののなかに、すなわち自己のなかに、絶望によって、火が投ぜられたことなのだからである」

こんな書き方、キルケゴールしてたんですね。その昔、この本はW先生(現O大学総長)の演習の授業で独語で読まされ、難儀しました。でも、この箇所を読んだ記憶がどうにも思い出せません。関係が関係するところの・・・という最初のあれしか、記憶にない。先生、不肖の教え子でごめんなさい…と、心中謝りかけたのですが、やっぱり読んでなかったですね、ここ。思い返すに、1回の授業で10行ぐらいしか進まなかったから、この引用箇所までたどりついたはずがなかったのでした・・・。

明日の紹介者の服部さんがこの箇所を取り上げるかどうかはわかりませんし、私がひかれたのはさらに別の箇所なのですが、みなさんもキルケゴールをこの機会に手にとってみませんか。

ただし、重ねて申し上げますが、気象状況・交通状況によっては急遽中止する場合もございます。ご無理のありませんよう。

/くわばら