先週金曜日は、岡山で初めての哲学カフェでした。
いや、「初めて」というのは、実は「私にとって初めて」ってことにすぎなかったのですが・・・。
参加者のなかに「何年か前に、岡山駅西口の近くにあるお店で哲学カフェに参加したことがあります」という方がいて、「そういえば、同じくカフェフィロ正会員の藤本さんがやったことがあるとちらりと言っていたような・・・」と思い出しました。
何年も、再び岡山で哲学カフェが開かれるのを待っていてくださったようです。嬉しい。
その他、岡山で就職した学生時代の後輩と8年ぶりぐらいに再会したり、神戸のほうから駆けつけてくださった方もいました。
初めての参加者も合わせて10人ほどの方が参加されました。まずまずの滑り出しです。
テーマは、「働きがいは必要か?」。
大阪の豊中市男女共同参画推進センター、通称「すてっぷ」さんで5月にやったのと同じテーマです。どうしてももう一度このテーマについて考えてみたくて、選びました。
参加者に「どうしてこのテーマ?」と尋ねられたんですが、理由は単純です。自分の働き方について迷ってるから、いろんな人の考えがきいてみたいんです(笑)。
私のなかではわりとオーソドックスなテーマのつもりだったんですが、初めて哲学カフェに参加される方にとっては、とっても新鮮なテーマだったようです。まぁ、「そんなこと考えてる暇があったら働かなきゃ」ってことなんでしょうね。
でも、終了後「『働きがい』なんて考えたことなかったけれど、考えてみてよかった。帰り道も考えながら帰ります。」という方が何人かいて、ほっとしました。
「社食が美味しいとうれしい。そういう楽しみって、働きがいになりうる?」
「職業体験施設に行ったことがあるけれど、表面的に作業を教えてもらっただけで、〈働く〉ということを体験することはできなかった気がする。働きがいを教えることはできるのだろうか?」
「いまは言われたとおりこなすだけでなく、自分で新しい働き方を生み出すことに働きがいを感じないとやっていけないのでは?」・・・といった、大阪とは異なる論点がいくつかでてきました。
雰囲気も、人数が少なかったせいか、地域性か、他の哲学カフェでは体験したことのないほんわかムードで、お互いの体験を語りながらまったり語り合いました。
関西のツッコミやすい雰囲気も好きだけど、岡山のほんわかした雰囲気もいいなぁ。
自分が住む街の哲学カフェ、大事に育てていきたいです。