ページ

2014/05/07

みんなの哲学3「働くことについて」

こんにちは、まつかわです。
GWいかがでしたか?

今日はGW前(?)の4月30日にアートエリアB1で開催された中之島哲学コレージュ3の報告です。
今回は、いつもスタッフをしてくださっている鈴木径一郎さんが進行をしてくださいました。






参加者のみなさんから提案されたたくさんのテーマのなかから・・・

選ばれたのは「働くことについて」。
テーマについて話すなかで、さらに「働きたいという気持ちはどこから来るのか?」に問いが絞られ、対話が繰り広げられました。

聞いていて思ったのは、「働くのはまず何よりお金のため」派と「お金より自己実現や承認欲求などお金以外のもののために働く」派の溝は深いなぁということ。
後者から、「お金は『働かねば』の理由にはなるけど、『働きたい』に理由にはならないのでは」と反論も出ましたが、なかなか溝は埋まらず。
両者をつなぐ考えはないかと私も発言してみましたが、思ったほど議論に貢献できず
その場で両者の溝が完全に埋まったという手応えはありませんでした。

でも、個人的に今後の参考になりそうな意見はありました。
途中、ある男性が後者の意見に対して「金もらっといて、自己実現もなんて、二重取りやん!」と批判したんですが、それをある女性が、発言者の意図に反して、「お金も欲しいし、自己実現もしたい。まさにそれが、どっちも欲しいっていうのが、働きたいということなんじゃないか」と肯定的に解釈し直したんです。
帰り道、改めて自分の経験や気持ちと照らし合わせて議論を振り返ってみると、その言葉の率直さとリアルさがじわじわと感じられ、説得力をもって響いてきました。
同時に、昔、父に言われた「自分が成長できない仕事はしたらあかん」という言葉を思い出したりも…。

次回の中之島哲学コレージュは、5月28日(水)。

大阪大学大学院文学研究科教授の浜渦辰二さんとともに「身近な人を葬送するために何が必要ですか?」について考えましょう。詳しい情報はこちらよりどうぞ。

期間中、「住民」が入れ替わって変容する様子をお楽しみください。