こんにちは、まつかわです。
5月19日(土)は、
すてっぷ(とよなか弾尾j共同参画推進センター)で哲学カフェでした。
テーマは「働きがいは必要か?」。
主催者であるすてっぷさんの柱の一つが就労支援となっていること、まだすてっぷを訪れたことがない人にも参加してほしいということで、「働く」について様々な立場の人が参加しやすいテーマをと考えました。
18名ほどの方が参加されましたが、「哲学カフェの存在は以前から知っていたけど、ハードルを高く感じてしまって・・・このテーマなら」と言ってくださる方が何人かいて、うれしかったです。なかには10年ぶりに哲学カフェに足を運んでくださったという方もいました。
最初のうちは「働きがいがなくても働けるというのは想像できない」という方と「働きがいはなくても働ける」という方、「褒められたらうれしくて働きがいを感じる」という方とそうではない方などはっきり立場が分かれていましたが、
- お金のためや生活のためといった“働く目的”と“働きがい”は同じか?
- 何のために働きがいが必要なのか?働くため?自分のため?職場のため?
- 働きがいはいつでも必要?時代や社会的状況と働きがいとは関係あるか?
- 職種や給与の有無によって働きがいが必要かどうかは変わるか?
- 自分が感じる働きがいと、他の人からみた評価に相関関係はあるか?
- 働きがいを感じるのはどんなときか?褒められたとき?成果がでたとき?
など様々な論点について話すうちに、互いに共通する前提や接点が少しずつ垣間見えてきました。
みなさんの議論をききながら、私自身が「働きがいの職場と、家族を大事にできる職場、どちらで働くべきだろうか」「家事を楽しくやる(あるいはしてもらう)にはどうしたらいいだろう」と悩んでいること、そういう悩みは「仕事や職場を選べる」という前提をもとに成り立っていることに気づかされました。
また、最初は自分自身の働き方について考えながらきいていたのですが、
- 「働きがいがなくても生活のために働けるけれど、“働きがいは必要”とみんなが思ったほうが働きやすい職場になりそう」
という発言をきいて、“働きがい”というテーマは自分以外の誰かのことを思ってこそ考えるべきテーマではないかという気もしてきました。
「働きがいは必要かどうか?」の答えは人によって異なる。
だからこそ、あるプロジェクトに他の人の助けが必要なとき、家事の分担を家族で考えるときなど、自分とは異なるその人がどんなときに働きがいを感じてくれるのかというのは非常に重要です。
今回、様々な場所で様々な働き方をしている人たちの声を聞けたこと、就労支援を活動の柱としているすてっぷさんでこういう場をもてたことの意義を感じると同時に、同じ職場で働いている人同士の対話でも扱ってみたいテーマだと思いました。