先週土曜日は大阪で、シネマ哲学カフェに参加してきました。
午前中にシネ・リーブル梅田で『ちいさな哲学者たち』を鑑賞し、いざ、会場のオリンピアへ。
行ってみると、予想どおり、昭和感いっぱいの喫茶店。そして、予想外の定食系の充実ぶりにびっくりしました。
近所で働いているサラリーマンたちがランチを食べるなか、マスターの「うちでよければ、何時間でもいてくれていいよ〜」のお言葉に甘えて、コーヒー1杯でじっくり2時間。
14名の方が参加されました。
私は、映画のなかでよく発言する子が偏っているのが気になって、思い切ってそのモヤモヤを口にしてみました。
「幼稚園で哲学の授業をする、“楽しい”以外のポジティブな理由ってあるのかな?」
「哲学が好きじゃない子にも、哲学の授業をする意義ってある?」
それに対して、何人かの方が映画のシーンに言及しながら答えてくださって、「哲学を学ぶことは、何を学ぶことなのか」、一緒に考えられたような気がします。
進行役の高橋さんの問いかけや、みなさんの意見をヒントに映画を思い返すと、改めて気づかされることがたくさんありました。
最初のうち子どもは、ただ思い思いにその都度思いついたことを口にしているだけだったこと。
テーマに沿って話すことも、「賛成!」「反対!」と意見を表明することも、理由や根拠を述べることも、他人の意見にじっと耳を傾けることも、最初からできたわけじゃない。
自分の考えを言葉で、きちんと根拠を添えて伝えること。
相手の意見が気に食わなくても、たたいたり、力でねじ伏せたり、無視したりしないこと。
それは、どこかで学ばないと、身につかない態度なんだろうな。
たぶん一人で映画を観ただけじゃ、そこまではっきり哲学を学ぶ意義に気づけなかっただろうので、参加してよかったです。
多忙な高橋さんに進行をしてもらえるように、こちらのブログでアピールした甲斐がありました(笑)。
進行の高橋さんも、参加してくださった方も、ありがとうございました。