こすがです。12月13日に開催された中之島哲学コレージュ/アートと私たちを考える1:「美術館へいきますか?」に参加者された方々のご感想をいくつか紹介させていただきます。
「アートについて日常生活の中で深く考えることは少ないですが、この機会を通していろんな方の興味深いお話を聞けてとてもよかったです。ありがとうございました。」
「アートの関心は親から子と伝わることも多く、学校教育だけではなく、長い年月をかけて育む必要がありますネ。」
「芸術=アートという話が多かったですが、書を見ても感動します。いかにもアートな派手なものでなく、昔の人の”うまい”書を見ても、いいなあと思います。文楽の三味線方のパフォーマンスもアートだと思います。人それぞれ、アートの感覚は異なる。「自然が作ったアートもあるでしょう。」」
「美術館と社会というようなテーマがやりたいです。」
「十人十色でいろいろな意見が聞けておもしろかった。それぞれの思いで、アートを楽しめれば良いと思うし、あらたな視点が生まれれば又良いと思います。」
今回は27名の方々にお越しいただきました。みなさま、ご参加いただいきましてありがとうございました。
2012/12/20
2012/12/19
「あいだのことば」上映会+哲学カフェ 参加者の感想
こんにちは、まつかわです。
12月8日にSocial kitchenで開催した上映会+哲学カフェの感想が届きました。
一部ですが、写真と一緒にご紹介します。
![]() |
「あいだのことば」(監督:小森はるか) |
「映像をただ一人で観るだけでなく、その後にお話をすることで理解が深まりました。震災のわりとすぐあとのリアルな感じ(大げさでもなく、たんたんと、まだ悲しみをうけとめられない感じ)などTVのドキュメントで観るものとは違い、なるほどと思う部分が多くありました。」
「持ち帰ってどういしようかな、という具体的なこたえはないのですが、今日参加できてよかったです。くりかえし訪れることでしかできないドキュメンタリーだったと思います。」
Social Kitchen 2F |
「貴重な作品を見せて頂いてありがとうございました。色々考えさせられました。わすれる、わすれない等むずかしいな、と。なにができるんだろうかと考えていて、考えつづけてもうすぐ2年になりますが、わからないです。原発も含め。もう一度みる機会があればいいのになと思っています。」
「話したりないけど、言葉にするのも本当に苦手でできないので、でもWGの方々がすすめてくださるやり方は、すごくよかったです。“話す方は話しちゃうので、わーっとスラスラ話せなくてもいいことやし”と話せるよううながしてもらったので、何が言いたいなんてないことばを発することができました。『え?』とナゼか気にくわない意見もあって、でも話すのってこうなんだとは思います。」
「多様な意見が出ていた以上に、自分の中で多様な考えがあることを認識した。」
「被災地の人とどうつきあえばよいかについて、かつて自分も悩んでいたので、映像をとる際にも悩まれたのではないか、と見ながら感じました。哲学カフェは時間が足りなく感じました。物足りなさを感じるときが上手くいっているときだと思うのでよかったです。」
2012/12/18
城下ステーションで鍋パーティー
こんにちは、まつかわです。
哲学カフェ本(阪大出版会より刊行予定)の編集に煮詰まってしまいました・・・。
息抜きに楽しげな写真をアップしておこう。
先週、哲学カフェでお世話になっている城下ステーションの鍋パーティー(忘年会?)に参加して参りました。前日、ウォーキングの途中で偶然通りかかったところをお誘いいただいたのでした。ラッキー♪
キムチ鍋とお酒も美味しく、岡大の学生さん、留学生さん、岡山のまちづくり関わっているNPOの方、市役所の方、いろんな方とおしゃべりできて楽しかったです。
次回城下ステーションでの哲学カフェは、1月13日(日)の予定です。
詳細は、後日カフェフィロのメールマガジンおよびホームページでお知らせします。
哲学カフェ本(阪大出版会より刊行予定)の編集に煮詰まってしまいました・・・。
息抜きに楽しげな写真をアップしておこう。
先週、哲学カフェでお世話になっている城下ステーションの鍋パーティー(忘年会?)に参加して参りました。前日、ウォーキングの途中で偶然通りかかったところをお誘いいただいたのでした。ラッキー♪
キムチ鍋とお酒も美味しく、岡大の学生さん、留学生さん、岡山のまちづくり関わっているNPOの方、市役所の方、いろんな方とおしゃべりできて楽しかったです。
次回城下ステーションでの哲学カフェは、1月13日(日)の予定です。
詳細は、後日カフェフィロのメールマガジンおよびホームページでお知らせします。
2012/12/16
シネマ哲学カフェ『さよなら、また明日』
シネマ哲学カフェを開催しました!
先月の『浮雲』の報告をさぼってました。すみません。
今月はポーランド映画祭に合わせて、ポーランド映画でした。
非常に美しい映画でした。
個人的にはこの地方特有の音が好きです。
沈黙が多い中、マイクの雑音がまじりながらの
音声を聞いていると、いいなぁと思ってしまい
ます。
いろんな見方ができる映画で、映画自身が主人公の妄想にすぎないかもしれない。
という話で盛り上がりました。
実は、凡庸な恋の話として語られたものは、単なる独白だったのかもしれない。
また、演劇の手法を使った各シーンの美しさは比類ないものでした。
カフェ後に、映画を見るだけじゃなくて、いろんな見方があるっていうことを
知る機会になるので、いいですねという感想を頂きました。
ありがたいかぎりです。
それでは、また来月!
在宅看護に関する研究参加者の募集(2/4まで)
こんにちは、まつかわです。
本日は、研究参加者募集のお知らせです。
カフェフィロ賛助会員の武さんが、在宅看護についての研究のため、計2日間のグループ対話に参加してくださる方を募集しています。ご関心のある方は以下をご覧のうえ、2月4日までに下記お問い合わせ先にご連絡ください。
本日は、研究参加者募集のお知らせです。
カフェフィロ賛助会員の武さんが、在宅看護についての研究のため、計2日間のグループ対話に参加してくださる方を募集しています。ご関心のある方は以下をご覧のうえ、2月4日までに下記お問い合わせ先にご連絡ください。
*
『グループ対話から在宅看護の困難事例の「困難」について検討する』研究
第1回
研究参加者募集
次の研究の研究参加者を募集しております。ご参加協力をお願いいたします。
目的:在宅医療が進むなか、訪問看護師が直面する困難な事例について、多様な立場から「困難」とは何かを検討し、明らかにする研究が必要であると考え、それを目的とします。
方法:ネオ・ソクラティク・ダイアローグ(NSD)という手法を利用したグループ対話を行います。
日時:2013年2月16日(土)10:30~16:30、2月23日(土)9:30~16:30の両日。
日時:2013年2月16日(土)10:30~16:30、2月23日(土)9:30~16:30の両日。
募集する方:
●在宅介護の経験や関心のある一般の方、訪問看護師、在宅医療介護職、倫理、法、社会学、政治、行政、マスコミの関係の方など、7名程度。
●両日・時間とも参加可能な方。
謝金:支払いはありません。
交通費:規定により実費を支給します(上限あり)。
問合せ:詳細はメールにてお問合せください。担当者より説明書をお送りして説明します。
【問合せ先】武ユカリ(神戸常盤大学短期大学部)
Email:
nsd_konnanh24★yahoo.co.jp
★を@に置き換えてご送信ください。
件名「在宅看護の困難の対話研究問合せ」として下さい。
【問合せ期日】2013年2月4日(月)17:00まで。
お早目にお問合せください。なお、期日より前に参加者が確定している場合もございますので、ご了承ください。
*本研究は、次の研究の一部として行うもので、カフェフィロの企画ではございません。本研究へのご理解、ご協力をお願いいたします。
平成24年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究C『在宅看護における対応困難事例、暴言、暴力の現状と対策に関する研究』(課題番号:24593282)
【研究代表者】神戸常盤大学短期大学部 武ユカリ
以上
2012/12/14
なぜ自己嫌悪をやめられないのか?
こんにちは、まつかわです。
12月11日(火)は神戸市北区子育て支援センターで哲学カフェの進行をしてきました。
2004年から丸8年続いている、グリグラ哲学カフェです。
この日の参加者は8名。
参加者からテーマを募ったところ「受容と共感」、「言語」、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」が提案されました。複数挙手可の多数決で3:3:3と票がわれてしまったので、進行役の私が「えい」と決めて、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」にしました。
自分でもなぜこれを選んだのか自覚していませんでしたが、今思えば、3つのなかで唯一、まだやったことがないテーマでした。また、自分自身が自己嫌悪したくないのにしてしまうことがあるから、他の人にきいてみたいという気持ちもありました。
話しているうちに「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」ではなく「どうしたら自己嫌悪をやめられるか?」の答えがたくさん出てきました。「気の持ち様」、「完璧な人間はいないんだから」、「失敗も次の糧にすればいい」、「相手はそんなに気にしていないかもしれない」などなど。
「こうしたらやめられるんじゃない?」というポジティブな意見をききいたり、それに反論したりしながら、少しずつ、自己嫌悪するかどうかは事実によるのではないこと、「よい主婦はこうあるべき」「よい母はこうあるべき」「人間はこうあるべき」など、その人が心の中に思い描いている理想像が影響していそうだということがわかってきました。
その一方で、いくつか疑問も残りました。
これらの疑問については、またどこかで考える機会があるといいなと思います。
次回、グリーングラスの哲学カフェは1月22日(火)10:15からです。
詳細は、カフェフィロHPやメールマガジンでお知らせします。
どなたでも参加できますので、お気軽にお越し下さい。
(神戸の山のほうで寒いので、防寒はしっかりと!)
12月11日(火)は神戸市北区子育て支援センターで哲学カフェの進行をしてきました。
2004年から丸8年続いている、グリグラ哲学カフェです。
この日の参加者は8名。
参加者からテーマを募ったところ「受容と共感」、「言語」、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」が提案されました。複数挙手可の多数決で3:3:3と票がわれてしまったので、進行役の私が「えい」と決めて、「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」にしました。
自分でもなぜこれを選んだのか自覚していませんでしたが、今思えば、3つのなかで唯一、まだやったことがないテーマでした。また、自分自身が自己嫌悪したくないのにしてしまうことがあるから、他の人にきいてみたいという気持ちもありました。
話しているうちに「なぜ自己嫌悪をやめられないのか?」ではなく「どうしたら自己嫌悪をやめられるか?」の答えがたくさん出てきました。「気の持ち様」、「完璧な人間はいないんだから」、「失敗も次の糧にすればいい」、「相手はそんなに気にしていないかもしれない」などなど。
「こうしたらやめられるんじゃない?」というポジティブな意見をききいたり、それに反論したりしながら、少しずつ、自己嫌悪するかどうかは事実によるのではないこと、「よい主婦はこうあるべき」「よい母はこうあるべき」「人間はこうあるべき」など、その人が心の中に思い描いている理想像が影響していそうだということがわかってきました。
その一方で、いくつか疑問も残りました。
- 自己嫌悪しない理由として挙げられた「自己を忘れる」ということと「自己ができる」ということはどういう関係にあるのか?
- 自己嫌悪と反省はどうちがうのか?自己嫌悪はしたくないけれど、反省はしたほうがいいのではないか?
これらの疑問については、またどこかで考える機会があるといいなと思います。
次回、グリーングラスの哲学カフェは1月22日(火)10:15からです。
詳細は、カフェフィロHPやメールマガジンでお知らせします。
どなたでも参加できますので、お気軽にお越し下さい。
(神戸の山のほうで寒いので、防寒はしっかりと!)
2012/12/12
12/15 アートdeカフェ「つながる・つなげる・つづけるアート」
こんにちは、まつかわです。
カフェフィロの賛助会員でもある「さかえdeつながらるアート」の大塚さんより、イベントのお知らせが届きました。
久しぶりの「アートdeカフェ」、今週末です。
まだ週末の予定が決まってないなという方は、ぜひチェックしてください。
アートdeカフェ
シリーズ「つながる・つなげる・つづけるアート」
北川純と「つながるアート」
2008年に「さかえdeつながるアート」と出会い
「ハートの風穴」から「つながるプロジェクト」を経て
「コドモアートキャラバン」と続いてきた
美術家・北川純のアートをめぐるお話から、語り合う場です
…コーヒーをかたわらに…アートをてがかりに
つながりが大切とだれもが言います
アートはつながりをもたらすと言います
つながる意義はなんでしょう
つなげる意図はなんでしょう
つづける意味はなんでしょう
アートは、何かをもたらすでしょうか
アートは、人を自由にするでしょうか
アートは、信頼をはぐくむでしょうか
こどものこころを解き放ち
こどものころのこころを思い起こす
「つながるアート」の方法を語りあいます
日時:12/15(sat)1~3pm
場所:ともしびカフェポエム‘10(於・あーすぷらざ)
●参加費:500円(飲物・お菓子付)
地域通貨「イタッチ」が使えます
●定員:先着15名
●交通:JR本郷台駅徒歩約3分
●主催:さかえdeつながるアート
●共催:横浜市芸術文化振興財団「横浜アートサイト」
●後援:栄区民文化センター リリス
●協力:さかえ地域通貨プロジェクト・イタッチ
●問合せ:岩上(080-4150-2700) info★sakae-art.jp(★を@に置き換えてご送信ください)
☞http://www.sakae-art.jp/
カフェフィロの賛助会員でもある「さかえdeつながらるアート」の大塚さんより、イベントのお知らせが届きました。
久しぶりの「アートdeカフェ」、今週末です。
まだ週末の予定が決まってないなという方は、ぜひチェックしてください。
*
アートdeカフェ
シリーズ「つながる・つなげる・つづけるアート」
北川純と「つながるアート」
2008年に「さかえdeつながるアート」と出会い
「ハートの風穴」から「つながるプロジェクト」を経て
「コドモアートキャラバン」と続いてきた
美術家・北川純のアートをめぐるお話から、語り合う場です
…コーヒーをかたわらに…アートをてがかりに
つながりが大切とだれもが言います
アートはつながりをもたらすと言います
つながる意義はなんでしょう
つなげる意図はなんでしょう
つづける意味はなんでしょう
アートは、何かをもたらすでしょうか
アートは、人を自由にするでしょうか
アートは、信頼をはぐくむでしょうか
こどものこころを解き放ち
こどものころのこころを思い起こす
「つながるアート」の方法を語りあいます
日時:12/15(sat)1~3pm
場所:ともしびカフェポエム‘10(於・あーすぷらざ)
●参加費:500円(飲物・お菓子付)
地域通貨「イタッチ」が使えます
●定員:先着15名
●交通:JR本郷台駅徒歩約3分
●主催:さかえdeつながるアート
●共催:横浜市芸術文化振興財団「横浜アートサイト」
●後援:栄区民文化センター リリス
●協力:さかえ地域通貨プロジェクト・イタッチ
●問合せ:岩上(080-4150-2700) info★sakae-art.jp(★を@に置き換えてご送信ください)
☞http://www.sakae-art.jp/
2012/12/10
中之島哲学コレージュ/セミナー「国を愛するとは?-オランダとの比較から」参加者からのご感想
こすがです。12月5日に開催された中之島哲学コレージュ/セミナー「国を愛するとは?-オランダとの比較から」に参加者された方々のご感想をいくつか紹介させていただきます。当日の詳しい様子については、まつかわさんの報告記事をご覧ください。
「難しいお話でした。愛国心はいわゆる外国がないと生じない気がするので、単一民族とみなされることの多い日本ではどうなのだろうと思った。また、日本のものJapanese(adj.)とは何なのか考えた。」
「もう一つよくわからないものであることがわかった。」
「愛国心、ナショナリズムについての定義に時間がとられたのが残念でした。かなり重いテーマなので、進行に苦労されたと思います。ありがとうございました。もっと身近な現実的な感じとり方について議論したかったです。」
「国家と愛国心の関係について勉強になりました。」
「1つのスライドのプレゼンを見ていただけで、様々な角度からの意見が出ることが興味深かった。普段話さない年代や位置の人たちと話せる機会は少ないから、貴重だし、刺激的だった。」
今回は40名の方々にお越しいただきました。みなさま、ご参加いただいきましてありがとうございました。
「難しいお話でした。愛国心はいわゆる外国がないと生じない気がするので、単一民族とみなされることの多い日本ではどうなのだろうと思った。また、日本のものJapanese(adj.)とは何なのか考えた。」
「もう一つよくわからないものであることがわかった。」
「愛国心、ナショナリズムについての定義に時間がとられたのが残念でした。かなり重いテーマなので、進行に苦労されたと思います。ありがとうございました。もっと身近な現実的な感じとり方について議論したかったです。」
「国家と愛国心の関係について勉強になりました。」
「1つのスライドのプレゼンを見ていただけで、様々な角度からの意見が出ることが興味深かった。普段話さない年代や位置の人たちと話せる機会は少ないから、貴重だし、刺激的だった。」
今回は40名の方々にお越しいただきました。みなさま、ご参加いただいきましてありがとうございました。
阪神大震災と東日本大震災
こんにちは、まつかわです。
先週は金、土と2日連続で震災関連のイベントがありました。
12月7日(金)の夜は、京阪なにわ橋駅構内のアートエリアB1で中之島哲学コレージュ。クロストーク「いま、阪神大震災を語ること」が開催されました。
「被災者」が決して一様ではないこと、家や家族を失わなかった神戸の人にとって阪神大震災がどんな経験だったか、また17年たった今どんなふうに生活に影響があるのか、など
ゲストのお話をうかがいながら、会場も交えて「震災を忘れない」といった言葉や「伝えなきゃ」という思いについて話し合われました。
個人的には野崎泰伸さんの「障害者が隠されている・忘れられているのは震災のときだけじゃない。普段から隠されている」という言葉と、当時小学校4年生だった中嶋悠紀子さんの、子どもの視点からのミクロで率直な被災の体験談が印象に残っています。
阪神大震災は決して過去のことではないけれど、17年たったいまだからこそ言葉にできることがあるのだなぁと感じました。
※野崎泰伸さんが「震災における障害者の「生」」というタイトルで報告をされます。
☞災/生〜大震災の生存学
※中嶋悠紀子さんの劇団「プラズマみかん」の講演情報
☞ナッチョナリズムII
12月8日(土)は、京都で「21世紀の公民館」を目指すSocial kitchenさんで、Working Group2「震災/原発」のみなさんと、これからのことば「3がつ11にちをわすれないためにセンター」映像資料の上映会+哲学カフェを開催しました。
作品は、「あいだのことば」という、被災地のおじさんやおばさんとボランティアの学生さんのやりとりを撮影したもの。そこかしこに瓦礫の山や震災に関する情報が写っているのに、ホームビデオのような懐かしさも感じる不思議な映像でした。
哲学カフェでは、映像のなかででてきた、被災地に住む方の言葉や態度の変化、被災地の風景や保全について議論のあった一本松について触れながら、物理的な復興(復旧?)と精神的な復旧とのギャップが一つの論点として浮かびあがってきました。
そして、ここでも、「震災を忘れない」といういうのはどういうことかについて、様々な見解がでました。ある日突然自分が暮らしてきた世界が失われてしまうこと、後世に教訓を活かすこと、被災地を孤立させないこと、PTSDや日常を取り戻すことへの引け目などなど、「震災を忘れない」という言葉で思い浮かべる「忘れてもいいもの」「忘れるべきではないもの」が人それぞれ異なり、どれもとても大事な視点のように感じました。
被災者は一様ではなく、ダメージの大きさは客観的な被害の程度と比例しないということ。震災のような大変なことが起こったときに、自分や他者にどう配慮しどう関わっていくのか。この2日間で、ずっと阪神大震災のときから感じていた言葉にできないモヤモヤの正体を、少しつかめた気がします。
Social Kitchenでの上映会+哲学カフェは、来年2月に別の映像で開催される予定です。
まだまだ震災について話したい、聴きたい、考えたいという方は、ぜひご参加ください。
詳細は追ってカフェフィロのHPやメールマガジンでお知らせいたします。
先週は金、土と2日連続で震災関連のイベントがありました。
12月7日(金)の夜は、京阪なにわ橋駅構内のアートエリアB1で中之島哲学コレージュ。クロストーク「いま、阪神大震災を語ること」が開催されました。
「被災者」が決して一様ではないこと、家や家族を失わなかった神戸の人にとって阪神大震災がどんな経験だったか、また17年たった今どんなふうに生活に影響があるのか、など
ゲストのお話をうかがいながら、会場も交えて「震災を忘れない」といった言葉や「伝えなきゃ」という思いについて話し合われました。
個人的には野崎泰伸さんの「障害者が隠されている・忘れられているのは震災のときだけじゃない。普段から隠されている」という言葉と、当時小学校4年生だった中嶋悠紀子さんの、子どもの視点からのミクロで率直な被災の体験談が印象に残っています。
阪神大震災は決して過去のことではないけれど、17年たったいまだからこそ言葉にできることがあるのだなぁと感じました。
※野崎泰伸さんが「震災における障害者の「生」」というタイトルで報告をされます。
☞災/生〜大震災の生存学
※中嶋悠紀子さんの劇団「プラズマみかん」の講演情報
☞ナッチョナリズムII
12月8日(土)は、京都で「21世紀の公民館」を目指すSocial kitchenさんで、Working Group2「震災/原発」のみなさんと、これからのことば「3がつ11にちをわすれないためにセンター」映像資料の上映会+哲学カフェを開催しました。
作品は、「あいだのことば」という、被災地のおじさんやおばさんとボランティアの学生さんのやりとりを撮影したもの。そこかしこに瓦礫の山や震災に関する情報が写っているのに、ホームビデオのような懐かしさも感じる不思議な映像でした。
哲学カフェでは、映像のなかででてきた、被災地に住む方の言葉や態度の変化、被災地の風景や保全について議論のあった一本松について触れながら、物理的な復興(復旧?)と精神的な復旧とのギャップが一つの論点として浮かびあがってきました。
そして、ここでも、「震災を忘れない」といういうのはどういうことかについて、様々な見解がでました。ある日突然自分が暮らしてきた世界が失われてしまうこと、後世に教訓を活かすこと、被災地を孤立させないこと、PTSDや日常を取り戻すことへの引け目などなど、「震災を忘れない」という言葉で思い浮かべる「忘れてもいいもの」「忘れるべきではないもの」が人それぞれ異なり、どれもとても大事な視点のように感じました。
被災者は一様ではなく、ダメージの大きさは客観的な被害の程度と比例しないということ。震災のような大変なことが起こったときに、自分や他者にどう配慮しどう関わっていくのか。この2日間で、ずっと阪神大震災のときから感じていた言葉にできないモヤモヤの正体を、少しつかめた気がします。
Social Kitchenでの上映会+哲学カフェは、来年2月に別の映像で開催される予定です。
まだまだ震災について話したい、聴きたい、考えたいという方は、ぜひご参加ください。
詳細は追ってカフェフィロのHPやメールマガジンでお知らせいたします。
2012/12/07
日蘭学生会議と「国を愛するとは?」を考える
こんにちは、まつかわです。
12月5日は、アートエリアB1で中之島哲学コレージュを開催しました。
ゲストは、昨年、オランダのワークシェアリングを紹介くださった日蘭学生会議のみなさん。今年は「国を愛するとは?」というテーマを取り上げてくださいました。
前半は、「ナショナリズム」と「愛国心」について歴史や語源をふまえた発言が続きました。nationとstateの一致に関する思想や、戦争と愛国心の関係、あるいは地域的な郷土愛、資本主義との関係などなど。
それらを自分の現在の暮らしと結びつけて理解することは、私にはとても難しいことでした。
しかし後半、どんなときに愛国心を感じるか、なぜナショナリズムは危険だと思うのか、国が自分を守ってくれると思うのはどんな場合か、具体的な理由やイメージを添えて話してくださる方がでてきて、少しずつ自分の暮らしと結びつけて理解することができるようになったように思います。
「私と国との関係って、ひととおりじゃないんだな」と気づかされる回でした。
参加者のみなさん、そして日蘭学生会議のみなさん、ありがとうございました。
12月5日は、アートエリアB1で中之島哲学コレージュを開催しました。
ゲストは、昨年、オランダのワークシェアリングを紹介くださった日蘭学生会議のみなさん。今年は「国を愛するとは?」というテーマを取り上げてくださいました。
前半は、「ナショナリズム」と「愛国心」について歴史や語源をふまえた発言が続きました。nationとstateの一致に関する思想や、戦争と愛国心の関係、あるいは地域的な郷土愛、資本主義との関係などなど。
それらを自分の現在の暮らしと結びつけて理解することは、私にはとても難しいことでした。
しかし後半、どんなときに愛国心を感じるか、なぜナショナリズムは危険だと思うのか、国が自分を守ってくれると思うのはどんな場合か、具体的な理由やイメージを添えて話してくださる方がでてきて、少しずつ自分の暮らしと結びつけて理解することができるようになったように思います。
「私と国との関係って、ひととおりじゃないんだな」と気づかされる回でした。
参加者のみなさん、そして日蘭学生会議のみなさん、ありがとうございました。
2012/12/06
1/20 武庫之荘哲学カフェ「なぜ、人は踊るのか?」
こんにちは、まつかわです。
賛助会員でカフェフィロセミナー受講者でもある赤井さんより、哲学カフェ開催のお知らせが届きました。
賛助会員でカフェフィロセミナー受講者でもある赤井さんより、哲学カフェ開催のお知らせが届きました。
*
武庫之荘哲学カフェ
テーマ『なぜ、人は踊るのか』
- 日 時:平成 25 年 1 月 20 日(日) 14:00-16:00
- 場 所:尼崎市立 西富松会館 集会場(阪急神戸線「武庫之荘駅」南改札口より東へ徒歩 2 分。)☞地図
- 参加方法:申し込み不要。どなたでも参加できます。直接会場へお越しください。途中参加、退場自由。
- 参 加 費:おひとり 100 円
- 主 催: 武庫之荘哲学カフェ運営委員会
- 連 絡 先: 080-6144-7331(赤井)
*
駅から徒歩2分は、ありがたいですね。
開催までまだ日にちに余裕があるので、ご関心のある方は今のうちに来年のスケジュール帳に記入しておきましょう。
2012/12/05
リビングウィルを考える〜自己決定って???
こんにちは、まつかわです。
先週金曜日は、中之島哲学コレージュでした。
「患者のウェル・リビングを考える会」代表の藤本さんをお招きし、セミナー「リビングウィルを考える」を開催しました。
藤本さんにはこれまでにも何度かリビングウィルに関するセミナーをしていただきましたが、ここ何回かPEGやガンの問題にしぼっていただいてましたが、今回はリビングウィルそのものにスポットを当てていただきました。
遺言書やエンディングノートとのちがいもふくめた説明のあと、会場から質問や感想が投げかけられました。
そんな声をききながら、藤本さんが参加者と一緒に考えたいとおっしゃっていた「自己決定」について、私は「自己決定って他者への優しさがないとできないんだな。自分の希望を叶えるというより、自分で負うべき責任を大切な人に負わせないためのものなんだ」なんてことを考えました。
また、もうひとりのカフェマスター、浜渦さんの言葉「死というものにどういう印象をもっているか、その人がそれまでにどんなふうに死を経験してきたか、も大きく影響するのでは」という言葉も印象的でした。
会場から「リビングウィルを書いててよかったというケースにはどんな場合があるのか教えてほしい」という質問に対して、会場でのやりとりでは「リビングウィルを書いればあんなに困らなかったのに」という実例ばかりが出てしまいましたが、終了後、ウェル・リビングの会の方がこんな話を思い出してくれました。
ある乳がん患者さんが、リビングウィルに「これ以上できることがないとなったら自宅に帰りたい」と書いていたおかげで、最期を自宅で迎えることができた。自宅に帰ったのは亡くなる3日前だったそうです。
「セミナーに参加して、もっと深く知りたくなった」「セミナーに参加できなかったけど関心はある」というかたは、「患者のウェル・リビングを考える会」のサイトをご覧ください。
先週金曜日は、中之島哲学コレージュでした。
「患者のウェル・リビングを考える会」代表の藤本さんをお招きし、セミナー「リビングウィルを考える」を開催しました。
藤本さんにはこれまでにも何度かリビングウィルに関するセミナーをしていただきましたが、ここ何回かPEGやガンの問題にしぼっていただいてましたが、今回はリビングウィルそのものにスポットを当てていただきました。
遺言書やエンディングノートとのちがいもふくめた説明のあと、会場から質問や感想が投げかけられました。
「リビングウィルを書いても希望どおりになるとはかぎらない」
「実際に死を前にしたときの気持ちはそうなってみないとわからないのでは」
「いま自分が決めたことが将来の自分にとっていいことか自信がない。責任をとるのが怖い」
「日々接している家族や医師には患者本人の希望が伝わっていても、遠くの親戚がそれに反対して訴訟になることがある。医師も訴訟が恐くて、患者の希望を叶えられないことがある」
そんな声をききながら、藤本さんが参加者と一緒に考えたいとおっしゃっていた「自己決定」について、私は「自己決定って他者への優しさがないとできないんだな。自分の希望を叶えるというより、自分で負うべき責任を大切な人に負わせないためのものなんだ」なんてことを考えました。
また、もうひとりのカフェマスター、浜渦さんの言葉「死というものにどういう印象をもっているか、その人がそれまでにどんなふうに死を経験してきたか、も大きく影響するのでは」という言葉も印象的でした。
会場から「リビングウィルを書いててよかったというケースにはどんな場合があるのか教えてほしい」という質問に対して、会場でのやりとりでは「リビングウィルを書いればあんなに困らなかったのに」という実例ばかりが出てしまいましたが、終了後、ウェル・リビングの会の方がこんな話を思い出してくれました。
ある乳がん患者さんが、リビングウィルに「これ以上できることがないとなったら自宅に帰りたい」と書いていたおかげで、最期を自宅で迎えることができた。自宅に帰ったのは亡くなる3日前だったそうです。
「セミナーに参加して、もっと深く知りたくなった」「セミナーに参加できなかったけど関心はある」というかたは、「患者のウェル・リビングを考える会」のサイトをご覧ください。
12/9 びわこ哲学カフェ「友情について」
2012/12/04
中之島哲学コレージュ/セミナー「リビングウィルから生と死を考える」参加者のご感想
こすがです。11月30日に開催された中之島哲学コレージュ/セミナー「リビングウィルから生と死を考える」に参加者された方々のご感想をいくつか紹介させていただきます。
「どう生きていきたいかを大切な人と話し合うきっかけ作りに、リビングウィルが役に立つと思いました。誕生日とか結婚記念日とかに話し合ったら面白そう。通りがかりでしたが興味深いお話を聞けました。ありがとうございました。」
「そろそろ考えねばならないと思っていたことで非常に参考になりました。現代の医療現場(訴訟が多い)に対しては私達が意思表示しっかりして行かねばいけないのかなと思いました。」
「自分のためというよりも、自分に関わる人間のために表明するのがリビング・ウィルかなと思った。」
「「死」というものはどういうものなのか。「死」を認められないとしっかりした意志を書けないと思いました。自分なりに納得できる死というものを考えたいです。やりたいことをやっていたらいいのかなども。」
「様々な人の死(を含めた生)についてのお話が聞けて興味深かったです。医療関係者、家族、自分自身も含めて、とにかく話し合っておくことが重要なんだと思います。普通は避けられる問題ですが、生きることにも余裕の出てきた現代だからこそ、そうした話題も、ある程度冷静に、まじめに考えることが出来るのではと思います。」
今回は37名の方々にお越しいただきました。みなさま、ご参加いただいきましてありがとうございました。
「どう生きていきたいかを大切な人と話し合うきっかけ作りに、リビングウィルが役に立つと思いました。誕生日とか結婚記念日とかに話し合ったら面白そう。通りがかりでしたが興味深いお話を聞けました。ありがとうございました。」
「そろそろ考えねばならないと思っていたことで非常に参考になりました。現代の医療現場(訴訟が多い)に対しては私達が意思表示しっかりして行かねばいけないのかなと思いました。」
「自分のためというよりも、自分に関わる人間のために表明するのがリビング・ウィルかなと思った。」
「「死」というものはどういうものなのか。「死」を認められないとしっかりした意志を書けないと思いました。自分なりに納得できる死というものを考えたいです。やりたいことをやっていたらいいのかなども。」
「様々な人の死(を含めた生)についてのお話が聞けて興味深かったです。医療関係者、家族、自分自身も含めて、とにかく話し合っておくことが重要なんだと思います。普通は避けられる問題ですが、生きることにも余裕の出てきた現代だからこそ、そうした話題も、ある程度冷静に、まじめに考えることが出来るのではと思います。」
今回は37名の方々にお越しいただきました。みなさま、ご参加いただいきましてありがとうございました。
2012/12/03
12/9 小金井哲学カフェ「喧嘩について」
こんにちは、まつかわです。
小金井哲学カフェの花野さんより、次回開催のお知らせが届きました。
*
日時:12/9(日)18:00-20:00
テーマ:「喧嘩について」
喧嘩は、できれば避けるべきだという考え方は、ごく自然な考え方だと思います。
仲違いの原因になりますし、場合によっては怪我すること・犯罪になってしまうこともあります。
しかし、喧嘩したことで、かえって結びつきが強くなることもあります。
なぜ喧嘩になってしまうのか、「より良く喧嘩する方法」はあるのか、話合いたいと思います。
場所:カフェ broom & bloom(東京都小金井市前原町3-40-20-106)
料金:無料(カフェで飲み物などのオーダーをお願いします)
主催:小金井哲学カフェ(はなの)
*
いいな〜。私も「よい喧嘩はあるのか?」とか、一緒に考えてみたいです。
登録:
投稿 (Atom)