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2012/10/31

第1回てつがくカフェ@南相馬「いま、南相馬で暮らすって、どういうこと?」

こんにちは。つじです。
10/21(日)に、第1回てつがくカフェ@南相馬の進行役をつとめてきました。
場所は、南相馬市立中央図書館の1階にあるカフェです。





テーマは、「いま、南相馬で暮らすって、どういうこと?」でした。

当日は、中学生から大人まで、幅広い年齢層の方々が参加してくれました。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

「震災と原発事故がおきてから、どんなことを感じてきたんだろう?」
「どんな思いを抱きながら、このまちで生きているんだろう?」
「外側からながめる南相馬と、内側から見える南相馬の違いってあるのかな?」

そんなことを話し合いました。

参加された方々のなかから、本当にたくさんの言葉が生まれました。
そのたくさんの言葉を、少しずつ、みんなでつなげようとしていく雰囲気が、とても印象的でした。
お互いの言葉をつなげながら、ちょっとずつ意味の重心を落としていく・・・
あの時間は、この町に「てつがく」が生まれた瞬間なのかあ・・・と感じています。







これからも、震災を「語り継ぐ」だけではなく「語り直せる」場所を、少しずつでもこの町にひらいていければとおもっています。

2012/10/24

中之島哲学コレージュ/哲学カフェ「みんなのてつがく」参加者のご感想

こすがです。10月17日に開催された中之島哲学コレージュ/哲学カフェ「みんなのてつがく」に参加者された方々のご感想をいくつか紹介させていただきます。
当日は「夕方について」というテーマで話し合いました。当日の詳しい様子については、進行役のまつかわさんの記事をご覧ください。

「人の意見/とらえ方について、広く見れる事を体験できておもしろかったです。会社でも聞く事をしてみます。」

「いかにも「哲学しよう」というお題より、今回のように漠然とした単語を元にするのも面白いです。政治や問題意識的な話題ばかりじゃしんどいなと思っていたので、今日のはよかったです。」

「「夕方について」という漠然としたテーマから皆さんが自分なりの考えを話せているのがすごいなーと思いました。一度も手を挙げられませんでしたが楽しかったです。雨やどりのつもりで立ち寄りましたが有意義な時間を過ごせました。」

「皆が、今日のテーマをどう感じているのか分かって良かったです。やはり、こういう場は楽しいですね。」

「「夕方」というテーマおもしろかった!!今人生の夕方だと思っています。美しくありたいな!!って思いました。」

今回は26名の方々にお越しいただきました。みなさま、悪天候の中ご参加いただいきましてありがとうございました。

2012/10/22

10/28 小金井哲学カフェ「幸福を感じるとき」

こんにちは、まつかわです。
小金井哲学カフェより、次回哲学カフェのお知らせが届きました。


日時:10/28(日)18:00-20:00

テーマ:「幸福を感じるとき」

幸福は人にとってとても大事なものだと思います。
しかし、いつ幸福を感じるのか、その幸福から得られるインパクトは、人や状況によって様々でしょう。
今回は、幸福について話し合いたいと思います。

※今回は、びわこ哲学カフェと共催です。往復書簡のように、一方で話し合った内容や新たな問いをバトン形式でやりとりします

場所:カフェ broom & bloom(東京都小金井市前原町3-40-20-106)
料金:無料(カフェで飲み物などのオーダーをお願いします)

主催:小金井哲学カフェ(はなの)、びわこ哲学カフェ(やまもと)


びわこ哲学カフェとの新しい共催のかたち、どうなるのでしょうか?
参加をご希望の方は小金井哲学カフェのサイトよりお申し込みください。

2012/10/21

書評カフェ『迷い婚と悟り婚』

つづけて、三浦です。

10/7に神戸のカフェP/Sで行なわれた書評カフェの報告をします。

最初に私のほうから、島田雅彦さんの『迷い婚と悟り婚』(PHP新書)のなかから対話の呼び水となりそうな箇所を5つほど文章を読みながら紹介し、前半はそれをもとにして「「一人暮らしは寂しい」とあるけど、私は寂しさを感じることがない。寂しさの自覚はどこから生まれるのだろうか」という点から始まり、「結婚を介さない家族のあり方として、SNSを考えることはできないか」「ネットでのつながりと家族のつながりとの違い」「結婚の煩わしさは人間力を本当に上げるか」などの点について話し合いました。

後半では、「迷い婚から悟り婚に至るにはどうしたらよいか?」という問いに対して答えを出そうと試みたのですが、結婚に切羽詰まっている方があまりいらっしゃらなかった(?)ためか、前半よりもやや盛り上がりに欠ける感じとなってしまいました。「結婚するためにはやはり修行がいり、それは己を知るためである。そして自分と向き合うためには他者が必要なのであって、(その他者と)気づいたら結婚していたというのが理想なのではないか」というのが、共通見解だったかと思います。

参加してくださった12名のみなさん、ありがとうございました。



名古屋での哲学カフェ報告

ご無沙汰しております、三浦です。

もう一ヶ月以上も前になりますが、9/18に「クレイグスカフェ」という場所で、「哲学教育の意義とは?」と題する哲学カフェの進行を行ないました。

名古屋大学は中央図書館の入り口のすぐ横に「スタバ」があったりするのですが、クレイグスカフェも名大理学部E館の一階に自然なかたちで収まっていて、そのふつうさにまず驚きました。ここでは「サイエンスカフェ」がよく行なわれているとのことです。




ちょっと勉強会っぽいふうに映るかもしれませんが、両サイドは割と砕けた雰囲気で、「そもそも哲学とはどういう営みなのか」という話から始まり、今回のカフェの宣伝文にあった「哲学を専門としない学生に哲学を教える意義、哲学を専門としない学生が哲学を学ぶ意義」という文章における「二つの哲学の意味の違い」などの点について、一時間半ほど話し合いました。大学のなかということもあって、学生の方が多かったのですが、文学部だけでなく、教育学部や工学部、そして環境学を学んでいる院生の方や職員の方など、名大に縁のあるさまざまな方々が一堂に会するいい機会だったのではないかと思います。

年内にもう一回はここで哲学カフェ(あるいは書評カフェ)をひらくつもりです。

2012/10/20

みんなのてつがく「夕方について」

こんにちは、まつかわです。
10月17日(水)は、中之島哲学コレージュで哲学カフェの進行をつとめてまいりました。

コレージュで開催する哲学カフェは、いつも事前に進行役がテーマを用意してHPやチラシでお知らせしているのですが、今回は、「みんなのてつがく」と題して、当日参加者のみなさんから募ることにしました。提案された複数のテーマからどうやって一つのテーマを選びだすか、当日まで迷いましたが、カフェマスター本間さんのアドバイスもあり、本場フランスの哲学カフェと同じように、進行役が独断で「えい」と決めてしまうことにしました。

果たしてどんなテーマになるのか?
ドキドキしながら会場のアートエリアB1に向かうと・・・

 

鉄道芸術祭vol.2開催中で、いつものスペースが駅のホームに!
階段状の席もありますが、それだと対話しにくいので、早めに到着した参加者と相談して駅のホームの上に席を並べることにしました。(対話中の写真を本間さんに撮ってもらったのですが、データをもらうの忘れちゃいました。また、後日掲載します)

「生きやすい・過ごしやすい社会とはどのような社会か?」、「ロマンってなんだろう」、「自己決定」など、8つほどのテーマが提案されました。どのテーマも惹かれましたが、そのなかで、ひとつだけ、私が全く考えたことがないテーマがありました。「夕方について」です。
はじまるまえに「せっかくだから、自分では思いつかないテーマがあったらそれを選ぼう」と決めていたので、思い切ってこのテーマを選びました。でも、いくら「自分では思いつかないテーマを」と決めていたとはいえ、ひとりだったらこのテーマを選ぶ勇気はなかったと思う。このテーマが提案されたときの、参加者のみなさんのどよめきが、このテーマを選ぶ勇気をくれました。進行役の独断だけど、ひとりで決めたわけでもない。事前にひとりでテーマを考えるのとはちがう手応えがありました。遅れてやってきた方は「どうしてこのテーマに!?」と驚いていましたが・・・(選んだ私だってびっくりししたし、テーマを提案した人も選ばれてびっくりしていました)。

いざ話しだすと、これでもかというくらい様々な方向からたくさんの言葉が紡がれました。

夕暮れをみれるとうれいしい、一日が終わって残念だ、空の様子に関わらず「夕方」といえば5時〜6時ぐらいのことだと思う、「夕方」は時間か現象か、日の出とともに起き日の入りとともに眠る生活、体内時計の夕方、時間には客観的時間だけでなく動物としての時間があるのでは、白夜は一日中夕方か、海王星にも夕方はあるのか、人生の夕暮れ、文学のなかの夕方、秋の夕方はなぜ特別なのか、太陽の光のありがたさ、明の明星と宵の明星はなぜちがってみえるのか、朝日と夕焼けのちがい、夕方になると頭が冴えるのはなぜか、家でお母さんが晩ご飯を用意して待っているという安心感、昼と夜の狭間、仕事とプライベートのあいだ、昼間の太陽は近寄り難いが夕陽に感じる親しみやすさ、犯罪が夕方に多いのはなぜか、お茶を飲んで一息つく時間・・・
(※私の頼りない記憶に頼っているので、実際に対話ででてきた発言の順番とは異なります)

みなさんの発言を聴きながら、私も何か言おうと何度かチャレンジしましたが、みなさんの話を聴くので精一杯。進行役としてできたことといえば、本当に、テーマを決めて、開始/休憩/終わりの時間を告げたことぐらいだったとおもいます。自分のなかにある夕方の記憶やイメージ、それをつくった原体験にめまぐるしく思いを馳せていました。大学からの帰りに阪大坂からみた夕焼け、平日夜に哲学カフェの前にみる夕焼け、夕飯の準備をしなきゃと焦る気持ち、冬の4時すぎに突然暗くなったときの心細さ、長い影、書斎にはいる西日の強さ、太陽の光をあびてほっとする気持ち・・・自分のなかにある夕方のイメージは、ある印象的な体験からくるのか、自分の生活のサイクルに依存しているのかどっちだろう、なんて考えていました。

夕方について、その場に集まったひとたちと2時間語り合う。そのことにどんな意義があるのかときかれたら、私もうまく答えられません。
でも、2時間のあいだ、ただただ私は、みなさんの言葉を聴くことだけに集中して楽しむことができました。はじめて出会った人を前にして、相手が何歳ぐらいでどんな職業の人か、何に関心があるか、どんなことをどれくらい知っているのか、相手が私のことをどう思っているか・・・そういうことを一切気にすることなく、ひたすら、相手の言葉とその意味にだけ集中する。それって、とても貴重な体験なのかもしれない。いつもは「これはみんなの話し合う意義のあるテーマにちがいない」なんて思いながらやってるからそういう基本的なことに気づきにくいけれど。

他のテーマを提案してボツにされてしまった方も、テーマを提案してくださったとき以上に、「夕方について」生き生きと語ってくださってほっとしました。
また、機会があれば、「みんなのてつがく」開催したいと思います。

大雨警報、洪水警報が出るなか、会場にお越し下さったみなさん、ありがとうございました。


2012/10/15

シネマ哲学カフェ『孤独なツバメたち』

こんにちは、中川です。

10/14にシネマ哲学カフェを行いました。


扱ったのは『孤独なツバメたち』という日本のブラジル人労働者についてのドキュメンタリー映画でした。

出稼ぎでブラジルから来た人たち子どもたちが、日本社会とのさまざまな葛藤や、恋、そして自分のこれからを独白していくという映画でした。

なんと、映画後の質疑応答に来られていた監督さんにも来て頂きました。

参加していただいた皆様、ありがとうございます。

2012/10/14

保育から、自文化・異文化を考える

こんにちは、まつかわです。
10月9日(火)は予告どおり、岡山で異文化カフェの進行をつとめました。
会場は、岡山大学「まちづくりキャンパス」の拠点のひとつ、城下ステーション。



ゲストは、ドイツ人、ハンブルグ大学3回生のカリナ・ホイヤさん。
カリナさんが、6週間、岡山市の保育園でインターンシップをするなかで不思議に思ったことを3つ紹介してもらい、それについてみんなで話し合いました。



●カリナさんが日本の保育園で感じた不思議

  1. 組が年齢別に分かれていること
  2. 運動会の練習
  3. 自由におもちゃを選んで遊ぶ時間がないこと

それぞれの不思議について、「ドイツでは年齢別じゃないの?」、「0歳児も3歳児も一緒で大丈夫?」「運動会も文化祭もないの?」など質問が飛び、そこから、「日本では年齢別に分かれているからこそ、先輩への憧れが強いんじゃないか」、「運動会で勝ち負けより“がんばること”が重視されるのはどうしてだろう?」、「日本の保育・教育では規律が重んじられているけれど、それによって得られるもの、得られないものはなんだろう?」といった話題が繰り広げられました。
自分たちが当たり前のものとして受け入れている文化が、カリナさんの言葉を通して他文化では当たり前ではないことを知り、その限界と同時に良さも感じることができました。

カフェには、カリナさんが日本でお世話になった保育園の先生や、岡山大学の学生さんのほか、親子で参加してくださった方もいらっしゃいました。

終了後は、カリナさんの送別会もかねて焼きそばパーティー。


同じ城下ステーションで、次回は哲学カフェを開催する予定です。
11月か12月に実現できるよう、ただいま調整中。
詳細が決まり次第、またお知らせします。

2012/10/09

10月14日(日)「ことばあそびで☆公園バレー」のご案内

こんにちは
カフェフィロの井尻です

画家の高瀬きぼりおさんと一緒に、「言葉で考えてみる研究所(みる研)」をゆるーく運営しています。
今回は、「さろん工房」さんhttp://kono-lamp.com/salonkoubou/
とのコラボで、イベントを行います。

秋の一日、外で過ごすのもいいかな、という方、ぜひご参加ください。
お待ちしています!


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  「ことばあそびで☆公園バレー」
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 ことばをパス! ことばをレシーブ!
 ことばあそびとバレーのハーモニー
 ふっ と、何気なく出てくることば
ようく考えて、ポツリとつぶやくことば
 いろんなことばと遊んでみます

2012年10月14日(にちようび)
 代々木公園にて
 14:00 集合 代々木公園内の原宿口売店前
 16:00 解散予定

 参加者募集
 ※さろん工房さんとのコラボ企画です。さろん工房さんでも申込み受付ていますので、 申し込みの重複にご注意ください。

 定 員:8名程度
 参加費:¥500
 ※動きやすい格好でお越しください。
 ※雨天中止(中止の場合、当日朝8時までにご連絡いたします)

 参加申し込みはこちらまで↓
件名を「ことばあそびで☆公園バレー 参加希望」とし、お名前、当日連絡可能な連絡先をお知らせください。
 kiborio@yahoo.co.jp (担当:みる研 髙瀬きぼりお)
みる研 ブログ  http://miruken.blogspot.jp/

11/3 哲学カフェin池袋「ほめられることについて」

こんにちは、まつかわです。
9月のカフェフィロセミナー受講された方から、哲学カフェ開催のお知らせが届きました。


哲カフェやるよ~(^o^)/
哲学カフェin 池袋
○テーマ「ほめられることについて」
     ~どうして人はほめられたいのか~

この会は、「哲学カフェ:哲学のある景観(通称・哲カフェ アルケ―)」と
言います。まだ出来たばかりの会で、第1回「哲学カフェ」を池袋で開催いた
します。
日常の何気ないことばの風景を共に眺め、その中から気づいた小さな疑問に
ついて一緒に考えみませんか。難しく考えず、ちょっと気になるという方も
是非是非ご参加いただければと思います。


  • 日時:11/3(日)15時~16時
  • 定員:15名(要予約)
  • 場所:池袋アトリエカフェ ベムスター(要1ドリンクオーダー)
  • http://bemstar.info/access.html
  • 参加費:500円


*主催者は哲学に精通しているわけでなく、対話を楽しむこと、相手の話にじっくり耳を傾けて聴くことが目的の会なのでどなたも気軽にご参加ください。

<申し込み、お問い合わせ>
tethugakunoarukeikan@yahoogroups.jp

*質問・意見・参加後の感想など随時受け付けておりますので、お気軽に上記
アドレスにご連絡ください。

主催者 大河原・野村・坂本


セミナーの帰り道に、さっそく3人で「やろう」と日程や場所について相談していたらしいとうかがっております。たのもしい!
今後も月1のペースで続けるつもりとのこと。
お近くの方、ご都合のあう方はぜひご参加ください!

それにしても、こうして「やります」って連絡もらうと、本当にうれしい。セミナーを開催してよかったなぁと思います。
他にもカフェフィロセミナーを受講して「やってみよう」という方がいらっしゃたら、ぜひカフェフィロ事務局までお知らせください。
事前の告知が不要な場合も、「こんなことやりました」とご一報くださるとうれしいです。


さて、私も今日は岡山ではじめての進行役、がんばって楽しんできます。

2012/10/08

私的哲学カフェレポート「震災から〈教育〉を問い直す」


 久しぶりの投稿です。たかはしです。
 てつがくカフェ@せんだいの「震災から〈教育〉を問い直す」に一参加者として参加してきました。(仙台から大阪に戻る飛行機の中で忘れないうちに報告を書きました。)進行役はカフェフィロメンバーで東京の哲学カフェで活躍されている寺田さんです。
 てつがくカフェ@せんだいで「震災と教育」をテーマにてつがくカフェが開かれるのは、これで二回目ということで、はじめに、スタッフの方が前回の内容の振り返りをしてくれました。(てつがくカフェ@せんだい、若手スタッフが増えています!)寺田さんからも、「前回の重要な論点として『学校で道徳は教えられるか?』『学校で(ひとりひとりが)考えることは教えられるか?』ということが出てきましたが、今回はこれらの問いから始めると震災、ということから離れて一般論になってしまうので、もう一度、『震災をどのように教えるべきか?』という問いに戻って議論をしたい」という導入がありました。
てつがくカフェ@せんだい名物(?!)近田さん作成の
「ファシリテーショングラフィック」!
いつもながらに素晴らしいです。
 3.11以前から地震の危険について懸念し、警告をしてきたという地元の年配の参加者の方から問題提起があり、これからの教育に必要なのは「安全教育」なのではないかというキーワードが出て来ました。そこから、教師が一人の人間としての、自分の意見を語ることができない学校教育の中では、「津波てんでんこ」のような、それぞれの人が判断し動く、というようなことをそもそも教えられるのか、自然の中で危険と裏腹の環境で遊ぶことを知らないこどもたち、大人が作ってくれた「安全」な環境に守られているこどもたちが、危険を察知し、自分で動くというようなことができるようになるためにはどうすればいいのか、というような意見や、地震の疑似体験をやっても、こどもたちは楽しそうにしているだけだが、どう「安全教育」ができるのか、というような意見もありました。
 「安全教育は確かに重要だが、今回の震災はそのきっかけにすぎないのか、それ以外に『東日本大震災を教える』ということは何か意味があるのではないだろうか」という進行役の寺田さんの問いかけもあって、一人の参加者から「震災を乗り越えるためには、震災を体内化すること、震災で亡くなった『死者を弔う、死者に思いをはせる』ことが必要なのではないか、それは教育とも関わりがある」という意見が出てきました。さらにそこから、「安全教育」は、今回の震災で人々がどのように亡くなったのか、そうした犠牲者を出さないためにはどのようにすればよいのか、ということを考えるという意味で「死者を弔う」ことの一つの方法ではないか、という意見や、震災そのものについてというより、「死と向き合う」ことについて教育現場で何かできるのではないか、という意見があがりました。
 「安全教育がどのように『死者を弔う』こととつながるのか、また、『死者を弔う、死者に思いをはせる』教育とはどのようなものなのか、お家に持って帰って引き続き考えてみてください」という残念そう(?)な寺田さんの〆の言葉で今回のてつがくカフェは終わりました。わたしはその時、どちらも「個の語り」を大切にする、「固有名を忘れない」ということでつながるのではないかと考えていましたが、うまく言葉にできず、時間内に発言できませんでした。普段哲学カフェでは進行をすることが多いので、参加者として久しぶりに参加して、「発言したかったけどできなかった」「まだ話したいことがある」といって会場に残って話し込んでおられる参加者のみなさんの気持ちが分かった気がしました...
 てつがくカフェ@せんだいの皆さんも言っておられましたが、寺田さんの進行は論点が限定されており、話が整理されているので、参加者として話しやすいな、と思いました。しかしあの交通整理はカオスを好む人が多い(?!)大阪の哲学カフェで機能するだろうか、とも思ったり...進行の仕方は色々なので、色々な進行役の哲学カフェに参加してみるのも哲学カフェの通な楽しみ方ではあります。
 12/8は「震災と教育」てつがくカフェの姉妹企画、中高生対象のU-18てつがくカフェ第二弾をせんだいメディアテークで行う予定です。
 

2012/10/06

ほやって、やるのはだんねぇんやけどぉおぉ、むずかしんやって、ことばがの。

そう、やるのは構わないけど、難しいんですよね、言葉が。
訳すとこうなる。
福井県の嶺北の私が住む小さなエリアで通じる方言である。
語尾のイントネーションは何度か上がり下がりを繰り返す。
マニュアル車でギアチェンジする際の音の変化に近い。
今日わけあって実家近くの図書館で哲学カフェをすることになっている。
私が何語で話し始めるのかこの話を引き受けたときからずっと気になっている。
帰省したり福井の人と話したりすると私は即福井弁に戻る。
何かを考えるときは標準語で考えている。
福井弁で考え、聴き、進行する(さらに少しだけミニレクチャーのようなこともしないといけない)自分の姿を想像するのはなかなか難しい。
しかしその人達を前にするとたぶん言葉は即戻るはずである。
だから私自身がそこでどういう言葉で考えたり話したり聞いたりし始めるのかということが、自分のことなのに予想がつかず楽しみである。

そういうわけで出発する直前の告知ですが、鯖江近郊にお住まいの方で関心ある方は午後2時に鯖江市立図書館におこしください。哲学カフェについて簡単に説明した後「生きる意味とは」というテーマで哲学カフェします。

くわばら

2012/10/03

10/12 小金井哲学カフェ「相談したくない」

こんにちは、まつかわです。
小金井哲学カフェより、次回開催のお知らせが届きました。
どうぞふるってご参加ください。




日時: 10/12(金) 19:00-21:00

テーマ:「相談したくない」

  相談できないこと、聞いて欲しくない話があるといいます。
  その理由や気持ちを事例から読み解きながら
  相談の限界について哲学的に掘り下げてみたいと思います。

場所:カフェ broom & bloom(http://www.yadocarism.com/cafe.html
   東京都小金井市前原町3-40-20-106

料金:無料(カフェで飲み物などのオーダーをお願いします)

主催:小金井哲学カフェ(さどはら)
http://koganei-philosophycafe.blogspot.jp/


参加をご希望の方はこちらよりお申し込みください。