ページ

2014/11/24

みなさま
赤井です。むこのそう哲学カフェの12月の予定をお知らせします。




今年は哲学カフェ12回、シネマカフェ7回、eカフェ8回、「朗読からはじまる」3回、その他での活動を合わせ計34回哲学カフェを行いました。
また、5月から始めた木曜読書会は現在3冊目、鷲田清一著「哲学の使い方」を読んでいます。

これらの活動を通じて知り合えたたくさんの方々と豊かな時間を過ごす事が出来て大変嬉しく思っております。 ご参加頂いたみなさま、運営委員のみなさまに感謝申し上げます。

さて来年、むこのそう哲学カフェ運営委員の二人がそれぞれ哲学カフェを始めます。
一つは阪急伊丹駅の近くで始まる「伊丹カタリバ」、もう一つは東大阪市荒本で始まる「荒本哲学カフェ」です。哲学カフェが身近な場所になければ作りましょう。

なお、新しい哲学カフェを含み関西地区の哲学カフェの予定がグーグルカレンダーに掲示されています。「関西哲学カフェカレンダー」で検索していただくと良いかと思います。ご参考まで。


2014/11/22

家族ってなんだろう?

おはようございます、まつかわです。
城下ステーションの哲学カフェに行く前に、もういっこ報告。

先週11月15日(土)は、中央公民館、山陽女子高校とのコラボ企画、どーなつカフェでした。
今回のテーマは「家族って何だろう?」

前半は、ウォーミングアップもかねて、毛糸のボールをまわしながら一人ずつ順番に質問にこたえていきます。
1周目の質問はこんな感じ。

Q1.あなたの家族は誰?
Q2.あなたの家族のいいところ
Q3.家族にされるとイラッとすること
Q4.家族の思い出は?

2周目はもうちょっと踏み込んで考えてみます。

Q5.家族って必要?
Q6.あなたにとって家族とは?

ここで休憩。おやつタイム。
中央公民館のハナさんの手作りおやつ、今回は、自家製(!)ピーナッツ入りのクッキーでした。

ピーナッツの香りいっぱい。ごちそうさま
帰りに偶然会った高島公民館のぎさぶさんに羨ましがられました。

おやつを堪能したら、後半は、自由に家族について話します。
「家族だから気を遣わなくていいって本当?」、「家族とケンカしたらどうやって仲直りする?」などなど。

山陽女子高校で開催したプレどーなつカフェから数えると、今回で3回目。
だいぶ慣れてきましたが、「家族」について話すと、その人の意外な側面がみえてきますね。
途中、2回、「えぇー!!」と驚きの(悲鳴にも近い?)声があがる場面がありました。

家に帰りたくないお年頃の人も、一人暮らしの人も、新たな家庭を築いている人も、過去、現在、未来の家族を見つめる時間になったのではないでしょうか。

次回は、12月20日(土)13:30-15:30。
岡山市福祉文化会館の児童遊戯室にて、「好きってどういうこと?」について語り合います。
女性ならどなたも大歓迎です。
気軽にご参加ください。

2014/11/21

こたつむりカフェ「名前ってなあに?」

こんにちは、まつかわです。
ここのところ、週2のペースでイベントが続いており、報告すべきことがどんどん溜まっています。
明日も哲学カフェで、これ以上溜まると脳内の容量を超えてしまうので、書きます。

先週は、金曜、土曜と岡山で活動していました。

14日(金)の夜は、こたつむりカフェ。
実は、4月ごろから岡山でこっそり活動していました。
「愛や性について語り、一緒に考える場がほしい!」と意気投合した20代の友人、ケンちゃん&陽子ちゃんと月1のペースで企画しています(ただし、ケンちゃんは先月からインドを放浪中)。
こたつむりカフェのfacebookページ

最初は哲学カフェにこだわらず、いろいろワークショプ的なことをするつもりでした。
が、ふたを開けてみると、途中参加の方が多く、手順が決まっているワークショップはやりにくい。
結局、途中参加でも問題ない哲学カフェ形式に落ち着き、会場がカフェフィロ事務局で間借りさせていただいてるやっちということもあり、今回からカフェフィロも共催にしてしまいました。

夜のやっちはこんな感じ。

こたつむりメンバーはやっちのカレー(見た目に反してスパイシー)が大好き。

これまで「一人称」「愛について語る」「触れたい気持ちはどこから?」「男脳?女脳?」「恋と依存の関係って?」などのテーマを扱ってきたんですが、今回のテーマは、「名前ってなあに?」。



私事ではございますが、私、1年ほど前に入籍し、戸籍名が変わったんです。
このブログをはじめ、ネットや仕事で名前が変わるとややこしいので、お仕事では旧姓の「まつかわ」を名乗っています。
変わる前は「名前なんてこだわりもないし、たいしたことないわ」と思っていて、名前が変わることにも二つの名前を使い分けることにもなんの抵抗もなかったんですが、実際に変わってみると、これが予想以上に面倒だったりややこしかったりする。
一度、哲学カフェで考えてみたかったんですが、誰とどこで考えるのがベストかわからず。
1年近くモヤモヤしていたところに、性同一性障害の友人、崇来人(たかきーと)さんから「家庭裁判所で戸籍名の変更が認められたよ〜」というお知らせが届き、崇来人さんが一緒なら入籍だけにとらわれず、いろんな側面から名前について考えられるかもしれない、と思ったのが、今回の企画のきっかけです。

自分の名前の気に入っているところ、気に入らないところ、その理由、名前に込められた意味、読みと漢字、名前と性別、名前に流行があるのはなぜか、本名とニックネームのちがい、『DEATH NOTE』など、いろんな話題がでました。

特に話が盛り上がったのは、「子どもに名前をつけるとき、他者からどう受け止められるかを気にすべきかどうか?」という論点。
「名前の人気ランキングはなんのためにあるのか?」という話題から展開しました。
「親の思いが大事であって、他人からどう思われるかを気にするのはおかしい」という意見もあれば、「いじめられやすい名前、間違えられやすい名前は避けるのも、親の思いやりでは?」という意見もあり。
さらに「何でもネタにしたがる子どものからかいを免れうる名前なんてあるのか」、「性別を間違えられない名前がか、男女どちらでもいい名前がいいかは、子どもが成長してみないとわからない」といった指摘も・・・。

また、昔のニックネームや『DEATH NOTE』の話題から生まれた、「名前がなくなると、その人自身もいなくなる」という命題も興味深かったです。

初めてのテーマで色々話せたけれど、まだまだもっと話せそう。
こたつむりカフェでやるか他でやるかはわかりませんが、また取り上げたいテーマです。


※追記(11/22)
UNIQUE:崇来人さんがパーソナリティをされているオンラインラジオ番組です。
こちらの雑誌で、コラム(p.14)も書いていらっしゃいます。PDFで読めるのでどうぞ。

11/28 哲学カフェ「文明は発展すべき?」

こんにちは、まつかわです。
HPでもお知らせしていますが、今月28日、副代表の寺田さんが「小さな談話室S」にて哲学カフェの進行をさせていただきます。
スタッフの青木さんより、ご案内が届きました。


「小さな談話室S」スタッフの青木と申します。 
9/18の「はじめての哲学カフェ/働くということ」に続き、来る11/28に第2回「文明は発展すべき?」を開催する運びとなりました。 
はじめての方大歓迎、アットホームな隠れ家カフェ的な空間で、ドリンク(アルコールあり)片手に語っていただけます。ご興味・お時間のある方は、お気軽にお立ち寄りくださいませ。 

●日時:11月28日(金) 19:30~(開場19:00) ※2時間程度 
●会場:小さな談話室S(渋谷区西原3-18-5-303/代々木上原駅北口2より徒歩30秒) 
●テーマ:「文明は発展すべき?」 
●進行役:寺田俊郎(カフェフィロ) 
●参加費:1000円(当日会場払い/ドリンク代別途 自由注文) 
●参加申込・問合せ  お名前、メールアドレスを明記のうえ、以下のあて先までメールにてお申し込みください(11/26水まで)。
  tar@studiopocket.com (スタジオポケット・青木)


18日に大阪で開催した哲学カフェ「アンドロイド」でも、人間と会話するアンドロイドの姿に「技術はどんどん発展すべきなのか?」と戸惑いの声がでて、議論が盛り上がりました。
まだまだ話足りなかったので、参加できる距離にお住まいの方がうらやましいです。





2014/11/20

変わるからこそ、続けられる

こんにちは、まつかわです。

今日はかつらのぐちさんと一緒に、グリグラのみなさんと打ち合わせをしてきました。
いつも哲学カフェで使っている会場が耐震工事中なので、その間に作戦会議というわけです。

今年度の残り2回分と、来年度、どんなふうに活動を続けたいか。
限られた予算と時間のなかで、無理なく存分に哲学を楽しむにどうしたらいいか。
非常に有意義な話し合いができました。

「あと一年」「もう一年」で、2004年から10年。
飽きずに哲学カフェを続けてますが、ただ同じことを繰り返せば続けられるというわけではありません。
活動の環境だって変わるし、私たち自身も変わる。

ひとまず今年度のチャレンジはうまくいっているようです。
会場が変わって参加者層が広がったこと、かつらのぐちさんに加わってもらったおかげで、私が鈴蘭台へ行けない日も、より多様な視点で、対話を楽しめるようになりました。

来年度は、さらに新たなチャレンジが始まります。
お母さん(自称「お姉様」も含みます。笑)たちも、私たちカフェフィロも、まだまだ変われる。
まだまだ哲学カフェを楽しめる。
そう思うと、めっちゃ、わくわくします。

2014/11/19

他人に対する無関心

こんにちは、まつかわです。
かしもとさんより、カフェP/Sの報告が届きました〜。


こんにちは、かしもとです。
11月16日にカフェP/Sで行われた哲学カフェについて簡単に報告します。

前回私が進行役をした7月は哲学カフェ本の出版の影響もあり、多くの参加者がつめかけどうしようかとあたふたしたのですが、ブームがすぎるのは早いもので(笑)9月にやった「演じるとは」の時が9名、今回は12名と、普段通りの哲学カフェに戻りました。

さて、今回のテーマは「他人に対する無関心」。
「触らぬ神に祟りなし」ということわざもありますが、「見て見ぬふり」をしたり「しょせん他人事だしね」と言って済ましてしまうことが多くなってきたなあという自分に対する反省からテーマを決めました。

話し合いでは、SNSで「屠殺処分をされる犬や猫を助けてください」という内容のメールが送られてくるんだけど、関心はあっても動けないよね、という話をきっかけに「無関心とは、装うものではないか」「他人が自分に向けて「この人は無関心だ」と指し示すようなものではないか」「関心をもつこがええことやということになっているけどほんまやろか」などなど、さまざまな角度から意見がだされました。
途中、「あたたかな無関心」みたいなものもあるんじゃないか、という発言があり、「見て見ぬふり」ならぬ「見ないふりして見る」という無関心のあり方(これは関心なんだけど)にはなるほどと思わされました。

さて、次回の神戸哲学カフェは来年、1月18日(日)に開催します。

ちなみにカフェフィロとは関係ありませんが、今週金曜日、アートエリアB1でイベントをします。

まちカフェ「郊外住宅地の高齢化を考える」
日時:11月21日(金) 19:00-21:00
場所:アートエリアB1

詳細はこちらよりどうぞ。

お時間のある方はのぞいていただけるとありがたいです。

ではでは、また報告します。


2014/11/17

本日13:00より、減災カフェ「あれから20年を目前にして」

おはようございます、まつかわです。
先日の「“産む”を考える」を一緒に企画した、大阪大学CSCDの八木さんよりお知らせです。


減災カフェ~あれから20年を目前にして

日 時:2014年11月17日(月)13:00-14:30
場 所:大阪大学豊中キャンパス 全学教育総合棟I 1階 開放型セミナー室
   (☞こちらの地図の64番の建物です。)
カフェマスター:渥美公秀(大阪大学) 、関嘉寛(関西学院大学) 、菅磨志保(関西大学)

詳細はこちらよりどうぞ
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/2014/000827.php



平日昼間の開催のうえ、直前のご案内ですみません。
でもカフェマスターの顔ぶれが、超おすすめなので、お時間ある方がいらっしゃったらぜひ。

2014/11/10

12/6 映画上映会「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして〜」

こんにちは、まつかわです。
以前、中之島哲学コレージュで地域猫を取り上げた際、ゲストとしてお越しくださった荒井りかさん(中之島公園猫対策協議会代表より、猫セミナーのご案内が届きました。
今回は、映画の上映だそうです。


公園猫について考えるセミナー
映画に学ぶまちづくり 上映会
『みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして〜』

12月6日(土)13時より
阿倍野区民センター

上映会についての詳細情報はこちら映画についてはこちらよりどうぞ。




中之島哲学コレージュでも盛り上がった地域猫の問題です。
映画なら、実際に地域猫(公園猫)とどんな関わりがあるのかわかりやすいし、他国の取材が含まれているのも考えるヒントになりそうですね。
事前申し込みも参加費も不要とのことなので、ご関心のある方は、ぜひ!



2014/11/07

“産む”を考える〜可能性と選択〜

こんにちは、まつかわです。
昨日は、めずらしく朝からアートエリアB1へ。
“産む”を考えるのオープンミーティング2ということで行ってきました
学生時代からお世話になっている、大阪大学CSCDの先生、八木絵香さんらと一緒に企画しています。

八木絵香さん(大阪大学CSCD教員)

カフェフィロのイベントというわけではありませんが、カフェフィロの哲学カフェに参加してくださったこともある方ばかりだったので、こちらにも報告を書かせていただきます。


「お産をふりかえって話す機会があったほうがいい」
「妊娠・出産に関して、世代間格差を強く感じる」
「選択できるのがいいとは限らない」
「閉経を迎えたら、未来とのつながりを感じにくくなった(という友人の話)」
「人生を楽しんで幸せな人でないと、『子どもを産もう』とは思えないのでは?」
「性教育だけでなく、働くことについての教育も同時に必要」

こんな話のなかから、自然と、産むにまつかわる様々な「可能性と選択」が話題の中心として浮かび上がってきました。

技術の発達によって選択が増えたことによる戸惑い。
にもかかわらず、予想以上に思い通りにいかない妊娠や出産、子育て。
妊娠・出産に関する選択は、経験のない私が思う以上に多く、複雑で、しかも選択自体が揺れ動いたり、知らず知らずに選択してしまっていたりすることもあるのだということがわかりました。
技術や社会的状況によって一様に生じる選択や可能性もあれば、ひとりひとりの状況によって異なる選択や可能性もある。
そのなかで、自分自身の場合はどうなんだろうといちいち考えさせられ、あっというまの2時間でした。

参加者は6名と少人数でしたが、そのおかげで一人一人の率直な声に耳を傾けることができたような気がします。

みなさんと対話しているときには、次々と新しい考えや疑問が浮かんで気づかなかったのですが、帰りのバスで対話を振り返り、自分自身が迷っている原因が、そもそも自分自身がおかれている状況(選択)の認識が間違っていることにも気づかされました。
これ、とても個人的ですが、とても大きな発見でした。

次回みなさんと考えてみたいテーマも見つかり、朝から充実した時間を過ごすことができました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
次回の企画も(いつになるか未定ですが)お楽しみに〜。


2014/11/05

空堀哲学café「猫っぽいひと/犬っぽいひと」

こんにちは、まつかわです。
賛助会員の青木健太さんより、空堀哲学カフェ、第2回目の情報が届きました。
青木さんらしいテーマです。


空堀哲学café「猫っぽいひと/犬っぽいひと」

猫っぽい性格と犬っぽい性格。あなたはどちらと言われ、自分ではどちらと思いますか。どんなひとを「猫っぽい」「犬っぽい」と思いますか。「猫っぽい」「犬っぽい」は何のことだと思いますか。一緒に考えてみましょう。

と き:1123日(日)16:00~18:00
ところ:道勝café
大阪市中央区谷町6-4-20(空堀商店街)
最寄り駅 谷町六丁目(谷町線)・松屋町(長堀鶴見緑地線)
参加費:ドリンク代(400~600円
定 員:10名(要予約)
連絡先:thinkingcat.post★gmail.comNECOplace
    ※★を@に置き換えてご送信ください。



2014/11/04

映画「子宮に沈める」で哲学カフェ

こんにちは、まつかわです。
昨日は岡山映画祭cafe moyauさんにて「子宮に沈める」を観たあと哲学カフェをしました。

ネグレクト(育児放棄)を描いた映画です。
様々な視点、様々なモヤモヤが浮かび上がりましたが、みなさんの意見が分かれたり盛り上がった点が主に2つありました。
ひとつは、母親である女性の描かれ方などから、ステレオタイプな表現の功罪について。
もうひとつは、など母親の彼氏についての感想から、責任ないけど影響のある人の存在をどう考えるか。
この2点は、虐待(の防止)を考える上でけっこう重要なポイントになってくるのではないか。
みなさんの対話を通じて、そんなふうに感じました。

あと、面白かったのが、映画祭って映画好きの人が比較的多く集まると思うんですが、予想以上にみなさん率直に、映画のなかでの「描かれ方」や「監督の意図」に疑念を表明されていたこと。
映画のなかの登場人物の服装や部屋の様子、料理、天気などディティールを思い出しながらその疑念の声に耳を傾けていると、どこからどこまでが監督の意図的な表現なのか、たまたま写り込んだものなのか、それとも映画の外で起こっていることを再現しただけなのか、その線引きが難しく、曖昧になっていく。そこがまた映像作品の面白いところだなぁと思ったりもしました。

こういう心がざわつく映画は、一人で観て帰っても消化しきれないので、みなさんの感想を語り合う機会をいただけてよかったです。
参加してくださったみなさん、映画祭スタッフのみなさん、moyauのみなさん、ありがとうございました。

2014/11/02

どーなつカフェ「私らしさって何?」

こんにちは、まつかわです。
3連休いかがお過ごしですか?
私は、昨日、明日と対話活動にいそしんでおり、今日はちょっとした中休み。

facebookをみたら、岡山市立中央公民館のページに、10月25日のどーなつカフェの様子がアップされていました。(中央公民館のみなさん、ありがとうございます!)
どうぞこちらよりご覧ください。



実は、このどーなつカフェ、第1回目に先立って、山陽女子高校の野村先生にお誘いいただき、9月に3年生の授業でこんなプレ対話を行っていました。(このころ、体調がよくなくて、報告しそびれてしまいました。ごめんなさい。汗)
テーマは、「女らしさ?男らしさ?私らしさ?」。


最初のうちは「感じたこと、思ったこと何でも話していい」というのがピンとこなかったようで、「え?何を話せばいいの?」と戸惑いをみせる人もいました。
しかし、授業が終わるころには少しずつ「話したい人が自分の思ったこと考えたことを話す」ということが伝わったのか、他の人とは異なる意見も思い切って発言する姿もみられました。
後日見せていただいたコメントカードは、どれも、感想がびっしり。



そして、1ヶ月後の10月25日(土)。
山陽女子高校から路面電車で1〜2駅手前にある中央公民館・・・と同じ建物の児童遊戯室に、様々な年代の女性が集まって、「私らしさって何?」について話し合いました。

唯一の男性参加者。
山陽女子高校の野村先生。

リュックから、授業でみんなでつくった毛糸のボールがのぞいています。
あの授業以来、毎日愛用しているそう。

こういう対話に慣れていない人も多そうなので、事前に野村先生、中央公民館の方と相談し、前半はこんな質問を用意してみました。

  • あなたを色に例えると?
  • あなたのチャームポイントは?
  • 憧れの○○
  • 「あなたらしいね」と言われたこと
  • それは「私らしい」と思うこと一致してる?


毛糸のボールをまわしながら、一人ずつすべての質問に答えていきます。

特に最後の2つの質問に対するみなさんの答えが、このあと「私らしさって何だろう?」と考えるのに、よい刺激になりました。
「周りの人にも『男らしいね』と言われるし、自分でもそう思う」という人もいれば、「がんばっていると『あなたらしいね』って思われるけれど、それはオンのときの姿で、オフのときはちがう私がいる」という人もいましたね。

後者の流れで、「“私らしいこと”は必ずしも”私にとってよいこと”ではない」という気づきを得られたのが、個人的な大きな収穫でした。
その場ではうまく言葉にできなかったけれど、帰ってからみなさんの話を振り返り、他者からであれ自分自身による評価であれ、「”らしさ”には期待が入っているんだな」と思いました。

もうひとつ、面白いなと思ったのは、「“私らしさ”には、時期も大きく関係するのでは」という指摘。
その方は、学生時代、部活で熱心に陸上をやっていたため、いまでもその頃の友人に会うと「いまも走ってるんでしょ」と言われるとか。
「私らしさ」というと、時期に関わらず一貫してある何かのことを指すのかと思っていましたが、現実の「あなたらしい」「私らしい」という評価は必ずしもそうではなく、ある時期のその人の姿をいつまでも追い求めてしまうというということも多いのかもしれません。

中央公民館のハナさんがつくってくださったおからドーナツ。
ほっこり美味でした。ごちそうさま。

このどーなつカフェ、次回は11月15日(土)13:30-15:30に開催されます。
テーマは、「家族って何だろう?」。
会場は前回と同じく、岡山市立文化福祉会館の2階、児童遊戯室です。
女性ならどなたも大歓迎です。
途中入退場も自由。
どうぞ気軽にご参加ください。


そうそう、それから、どーなつカフェとは別件ですが、明日(11月3日)、岡山映画祭で哲学カフェの進行をさせていただきます。
私の大好きなcafe moyauにて、「子宮に沈める」という映画を鑑賞したあと、哲学カフェを行います。
詳細はどうぞこちらをご覧ください。

岡山に移住してきて4年とちょっと。
だいぶ関西とはちがうノリにも慣れてきたかな?(岡山弁はまだまだだけど)
少しずつ岡山らしい対話文化を育んでいけたらと思います。