ページ

2012/01/16

セミナー「こどもとする哲学対話」ご報告

こんにちは、まつかわです。
先週1月9日(月)は、カフェフィロセミナー「こどもとする哲学対話」を開催しました。
学校の先生のほか、会場をお借りしている「とよなか国際交流センター」のスタッフの方やカフェフィロの正会員も何名か受講しました。


午前中はレクチャー。
講師の高橋さんに、国内外の「こどもとする哲学対話」の内容と様子、それから高橋さんが実践の際に大切にしていることなどをお話いただきました。


それから、高橋さんと一緒に実践している香櫨園小学校の金澤先生へ、質問タイムも!
子どもたちの対話で印象に残っていることや難しいと感じることのほか、「対話をどんなふうにクロージングするか?」など、現場で実践している先生ならではの質問も飛び出しました。
のってくると、身体が動きだす金澤先生。
午後は、ハワイの「子どものための哲学(P4C)」で用いられているコミュニティボールを使ったワーク。

いろとりどりの毛糸を
ぐるぐる
ぐるぐる巻きながら・・・
高橋さんが用意してくれた質問に答えていきます。





















質問がよかったのか、たまたまそういう人が集まったのか、どの人のお話もとっても面白く、味わい深く、スタッフの私も聞き入ってしまいました。


受講者の感想を(一部ですが)ご紹介させていただきます。



「 子どもの哲学のワークショップの一つがわかって、とてもよかったです。反面、学校で行う困難さも実感しました。この活動を学校教育の中に根付かせていくのは、すごく難しいと思いますが、がんばって取り組んで行こうと思います。また、研修会、ワークショップ等があればお知らせください。」

「 授業方法をワークショップ形式で実際に体験できるセミナーを開くのは、とてもよいアイデアで役に立ちました。もうちょっと、“ファシリテートしない”バージョンで(実際に教室でやるのに近い仕方で)コミュイティボールを体験したかった気はします。」

「子どもとする哲学対話の実践を見学したいと思えてきました。そのような機会をつくって頂けたらうれしいです。シリーズで哲学の塾?寺小屋みたいなものもあれば、子どもを参加させてみたいと思いました。」

「 わかりやすく、的確な説明でした。普段の授業に活かしたいと思いました。」

「自分でコミュニティボールを使った話し合いを体験できたことがよかった。コミュニティボール以外の「こどもとする哲学対話」の方法も知りたいと思いました。レクチャー、ワークショップともに、もう少し時間があればよいなぁと思いました。続きのセミナーも是非やってほしいです。」

「 ボールを創りながら発言することが、気分がくだけてよかった。ボールを持っている人だけが発言するというルールは、人の話を聞くということにつながってよかった。大人社会の人間環境づくりにたいしての、有効なツールや対話方法を知りたい。」

「「子どものための哲学」を行う際に、高橋さんが重視していること、というのが非常に興味深かった。「沈黙を恐れず、ひたすら待つ」というのは難しいかとは思いますが、それによって生まれるものがあるということを知れたのはよかった。」


最後にご紹介したのは、カフェフィロ正会員の感想です。
「子どものための哲学」について、ある程度知識のある方ですが、そういう方にも得るもののあるセミナーになったようで、よかったです。


「また開催してほしい」「他にも子どもとする哲学対話のための手法やツールを知りたい」という声も何名かからいただきました。
ありがとうございます。
受講生が集まるかヒヤヒヤしましたが、懲りずに、また、企画します。


課題は、受講料ですかね。
ぶっちゃけ、何名かの方から「内容は満足だけど、高い」「ライブチケットぐらいの値段なら、受講しやすい」と声をいただきました。
 レクチャー型のセミナーなら、受講料を安くする分たくさんの受講者の方に来ていただくという形がとれるのですが、カフェフィロのセミナーは少人数ならではのワーク形式なので、そうもいかず・・・。
でも、どんなに内容がすばらしくても、お財布には限界があるのは当然のこと。
講師の労働力を搾取しない形で、みなさんのご期待にお応えできるよう、策を練らねば。
がんばります。