2013/10/01
「家」ってなんだろう? 女性のためのてつがくカフェ@光明寺
こんにちは、廣井です。
9月17日に女性のためのてつがくカフェ@光明寺vol.3を開催しました。
今回は鎌倉哲学カフェの堀田利恵子さんを進行役にお招きして「家」について考えました。
家に求める条件を考えていく中で話題に出たのがシェアハウスやネットカフェ、キャンピングカーなどです。20代、30代の人たちに人気のシェアハウスに40代の女性たちは興味津々でしたが、やはり家は日々の暮らし方(=働き方)によって決まってくるということでした。
どのような家に住むか、と考える中で私たちが意識的であるないにかかわらず判断材料としているのは、①人との距離感、②自然との距離感、③資本主義との距離感 ではないかということでした。これらのものたちとどういった距離感を持つかによって住む場所や家の作りやあり方が変わってくるらしいのです。
参加者の関心は徐々に家自体から家に住む人へと移っていきました。家族や血縁といった所与の関係ではなく自らが選んだ関係がときには家族同様になり得るように、食事を共にするなど時間の共有が家族の条件として重要といった意見が多く出されました。家を考えることは住む人を考えることなのかもしれない、とこの時点ではほとんどの人が考えていたはずです。
ところが終盤になって、建て替えによって新築した家にいまだ馴染めないという話が出てきました。家族も場所も変わらないのに建物が変わると自分の家ではなくなったように感じるという。。
「家」について振り出しに戻ったように思った瞬間です。
あらためて「家」って何だろうという疑問を突き付けられたまま終了した今回の哲学対話でした。
さて、次回は10月22日(火)でカフェフィロではお馴染みの井尻貴子さんが進行役です。
テーマは当日参加者の皆さんと決めて哲学対話を始めたいと思います。
ご参加ご希望の方は以下までご連絡くださいね。
hiroizum@cafephilo.jp
秋真っ盛りの光明寺さんのオープンテラスでお待ちしています!