ページ

2014/01/16

あなたの身近な公共性4「中之島図書館」

こんにちは、まつかわです。
昨日は大阪のアートエリアB1にて中之島哲学コレージュ/あなたの身近な公共性4「中之島図書館」が開催されました。

今回の進行役のひとり、山本珠美さんは、いつも中之島哲学コレージュに参加者として来場してくださっている方です。
以前、中之島哲学コレージュでPublic Engagementについて話をきき、「これは、中之島図書館のことではないか。中之島で中之島図書館について考えたい!」と今回の企画をご提案くださいました。
たしかに、図書館は私たちにとって、とても身近な公共性の問題を孕んでいます。

最初に、中之島図書館に詳しい関西大学文学部教授・大阪都市遺産研究センター長の薮田貫さんから中之島図書館の歴史や現状についてうかがい、その後、来場者も交えて中之島図書館について率直な意見が交わされました。


「データーベース化が進んでおらず、図書館としての機能がイマイチ」という率直な意見もありましたが、参加者との対話のなかで出てきた薮田さんの「図書館の機能的な側面だけでなく、大阪という街の文化のあり方から図書館のあるべき姿を考える」という視点が、心に響きました。
府が運営する「ビジネス支援や大阪資料・古典中心の図書館」という、どの街にもある一般書中心の図書館とも国会図書館とも性質の異なる図書館があの場所にあることの意味について考えさせられました。

そうそう、最初に山本さんがご紹介してくださった薮田さんの著書はこちら。

武士の町大坂―「天下の台所」の侍たち (中公新書) 


お話からも、大阪を愛する姿勢が伝わってきました。

次回の中之島哲学コレージュは、2月25日。
アートと私たちを考える「〈路上〉の表現から都市を問い直す」を開催します。