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2015/11/07

哲学カフェ@千里コラボ’15.10.31 開催報告

皆さま

こんにちは、赤井です。すっかり秋となりました。いかがお過ごしでしょうか。
先日行った哲学カフェ@千里コラボの様子をご報告します。なかなか難しいテーマでしたが活発なご意見を頂いて何か見通しがついたような感じがしました。


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2015(H27)1031()14:0016:00
哲学カフェ@千里コラボ 「意思はどのようにして生まれるか」 参加21

良いお天気に恵まれた秋の日の午後、千里中央駅からすぐのところにある千里文化センター「コラボ」において恒例の哲学カフェを行いました。毎回定員がすぐに一杯になる人気の哲学カフェです。
今回のテーマは「意思はどのようにして生まれるか」でした。ちょっと難しいのではと思いながら始めました。

◆意思が生まれるとき 
 まず、意思が生まれる時はどんな時かたくさん出されたご意見の中から、人の内面からわき上がるように意思が生まれるか、外部から魅力的な刺激が与えられたことで生まれるか、または人が誕生した瞬間から備わっているのでは、と言うご意見を吟味するようにお話が進んでいきます。
 無人島で暮らす人の意思とはどんなものかを検討する中で、意思が生まれるには環境が大事では、と指摘があります。環境との相互作用によって色々な外部の情報を取り込まないことには意思の生まれようが無い、次いで意思は外部に向けて行動することで現さなければ意思とはならない。というように、環境や他人との関係は意思が生まれる上で必要ではないか、というお話に進んでいきます。

◆生きる意欲
 一方で、内発的なあるいは生得的な作用として意思があるのでは、と言う意見について、意思が生まれる場所は脳であろうと言うご意見がありました。これに対し、ロボットの例が検討されました。ロボットが将来意思を持ちうるかどうかは、「生きる意欲」をロボットが持つかどうかではないかと言うご意見から、意思が脳と言う場所で生まれるにしても「生きる意欲はどうやって生まれるのか」という問いに接していることに気付かされました。

◆意思は成長する
 意思を持って取組む事柄について、未来、願望、ご褒美(対価)などが関わっている事柄だろうと言うご意見から、人が成長する過程で徐々に世界を広げるところに意思が生まれるあるいは宿る、と言う意見が出されました。
 生得的な「生きる意欲」に幼いながらも経験を重ねることに寄って「欲」が生まれる。そこに意思が形成されていく過程を見ることが出来ると言うご意見になるほど、と思いました。

 意思は成長するもののようです。経験を重ねることで意思は変化し力を持ち、判断が高度に柔軟になっていくのでしょうか。


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 終了に先立ち、次回以降のテーマを募集しました。2件が選ばれましたので事務局でテーマとして取り上げることとしています。


次回は来年130日です。