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2012/08/17

中之島哲学コレージュ/哲学セミナー「ことばときこえって?——言語聴覚士の世界」

こすがです。8月10日に開催された中之島哲学コレージュ/哲学セミナー「ことばときこえって?——言語聴覚士の世界」に参加者された方々のご感想をいくつか紹介させていただきます。

「人と人とは分かり合いたいものなんだなと改めて思いました。健常者にだけ合わせているのはおかしいと思っていましたが、その人が、本人が苦しいと感じていたり、まわりが求めていた場合サポートしていくことは必要なんだと思います。」

「人の価値観は生まれた環境で決まるのかなあ。生まれた時から聴こえない人にとって、聴こえないことはマイナスじゃない。個人としてはそうだけど、周囲にとってマイナスにさせられるのだなあ。」

「今回の皆様のトークを聞いていて、頭で考えたままのことで発言されているという印象をうけました。(思考と感覚がバラバラになっている感じ)人間の身体には五感があり、それが様々な情報のアンテナとなっていろいろ「心」「精神」に伝えていると思うのに、そう感じている方が少ない印象を受けました。実際障害をもつ方の中にいる方は違う感想を持ったと思います。」

「私は普段、耳栓をしませんが、今日は体験してみました。歩きにくいし、こわいし、何か気持ち悪かったです。はずしてみて、ほっとしました。今日は意外なことを沢山学びました。普段とちがう哲学カフェだったので、新鮮な感じがしました。」

「「聴覚」というテーマだったので、耳周辺の話題になっていましたが、難聴以外(少しは含めて)の事で、疑問をお持ちだった方(発達障がいなど)は、脳のメカニズムについての話があれば、全てがつながるのかな?とも思いました。「障がい」とは、その人の持っているものではなくて、対人になった時(ex.きこえる人ときこえない人)にあらわれる物だと思います。他の障がいを含め、「違い」がなければ、それは障がいではない。なので、健常の方に近づけるのは親のエゴではなく「よかれ」なのだと思います。」

今回はお暑い中にもかかわらず38名の方々にお越しいただきました。ご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。