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2014/10/14

相談するとはどういうことか

こんにちは、まつかわです。
昨日10月12日は、岡山大学のまちなかキャンパス、城下ステーションの哲学カフェでした。
台風が近づく3連休の真ん中で人が集まるか少し心配しましたが、おなじみの方に、久しぶりの方、初めての方とバランスよく集まりました。

テーマは「相談するとはどういうことか」。
提案者は、おなじみさんのひとり、私の夫です。
弁護士という職業柄、相談を受けることが多く、どうしたら相談者に満足してもらいやすいのか、相談しやすい環境をつくるにはどうしたらいいか、常日頃から考えているうちに「そもそも相談するってどういうことだろう?」という問いにたどり着いたようです。

相談をするほうの体験談と相談を受けるほうの体験談、どちらも印象に残っていますが、特に相談を受けるほうの体験談からは、その人の職業の特殊性や人柄(に対する他者の期待)が強く感じられるのが面白かったです。

こんな論点がでました。


  • 専門家やプロに相談する場合と、素人に相談する場合のちがいは?
  • 誰に相談するか?
  • 本やネットで情報を得るのと、人に相談するのはどうちがうか?
  • 相談によって得られるもの(期待するもの)は何か?
  • いつ相談するか?
  • 相談のプロセスで生じる「往復運動」とは?


さまざまな論点を転々としながらも、やはり中心になった論点は「相談によって得られるもの(期待するもの)は何か?」だったように思います。
「単に知識が欲しいというわけではない」という点についてはみなさん一致しつつ、「とにかく結果につながる何かがほしい」という意見と、「結果は変わらないけれど見通しがついて、相談してよかったと思った」という体験談と、「話を聞いてくれる相手のなかに自分の居場所を感じることが大事では」という指摘とがでました。

ここで、私が個人的に?気になったのが、ここでいう“居場所”ってなんだろう?ということ。
対話活動をあちこちで続けていると、「居場所をつくりたい」「居場所が大事」という人に多く出会うので、前から気になっていたワードだったのかもしれません。
ときおり質問を投げかけながら話をきくうちに「そうか、“居場所”って安心できる場や関係のことなんだなぁ」と腑に落ち、そこから、「じゃあ相談は、不安な状態から脱するための対人コミュニケーションといえそうだぞ」と自分なりの答えにたどりつくことができました。

他にも、上記の論点から、どういうときに“結果”が得られたと感じるか、相談する人と相談される人の関係、知識が欲しい訳ではないとはどういうことか、などについて話すことができました。

お土産いただいちゃいました。
外はカリッと、中はしっとりで美味しくいただきました。

次回城下ステーションの哲学カフェは11月22日(土)。
みんなでつくる財団おかやまの代表、石田さんと一緒に「お金の使い方」について考えます。
最後に、その日の哲学カフェに各自値段をつけてみましょう。
お金についての疑問やモヤモヤ、楽しみにしています。