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2015/12/04

日本語を学ぶ外国人と、英語を学ぶ外国人とで、質問ゲーム

こんにちは、まつかわです。

今週は、ゲスト講師として、同志社大学にお邪魔してきました。

今回お邪魔したのは、新町キャンパス。

夏にカフェフィロセミナー「質問力を鍛える?!」を受講された日本語学校の先生から、「うちの生徒にも体験してほしい!」とお誘いいただき、日本語を学ぶ外国人と、英語を学ぶ日本人の合同授業で、質問ゲームをすることに
1)国や文化によってだけでなく、同じ国や文化で育ってもひとりひとり考えは異なること
2)ディベートではなく、相手を理解するためのコミュニケーション
‥‥を学ぶため、オスカル・ブレニフィエ考案の相互問答法を体験してもらいました。

時間が短かったので、問いは一つに絞る予定でしたが、1つ目の問いは「自分の意見が特にないから、質問できない」という声がでて、急遽、予備で用意していた問いについても質問ゲームをすることに。
疑問や回答を言葉にするのに苦労する場面もありましたが、質問する側にも、答える側にも「お!」と思う発見が、1時間半のあいだに3回もありました。
最後にみんなで、質問しやすいときと質問しにくいときは何がちがうのか、考えました。
最初の問いで行き詰まったときは内心焦りましたが、かえってそれが、質問について考えるきっかけになりました。
哲学カフェにかぎらず、哲学対話では、その場で起こった予想外の出来事をきちんと受け止め、臨機応変に対応することの大事さを再確認させられました。
おかげで、私の経験値も少し上がった気がします。

今回、参加してくださった外国人学生さんのほとんどは、アメリカ出身だそうです。
よく言われるように、たしかに日本人より発言が積極的で議論に慣れているような気がしました。でも、相手の考えを理解するための質問となると、また別のよう。
ついつい反論が出てしまって、質問をやり直す場面もありました。
「あなたの言ってるのはこういうことですか?」と、推論を働かせて相手の意見を確認する質問なんかは、日本人のほうが得意かもしれません。
ひとりひとり得意な質問はちがったりするので、互いに学び合えるこうした機会があるとよいですね。レクチャー型の授業ではできない学びがあります。

カフェフィロでは哲学カフェだけでなく、このように、ご依頼者のニーズに応じて様々な対話プログラムを提供しています。
進行役派遣のページをご覧のうえ、気軽にカフェフィロ事務局までお問い合わせください。

次回は、自死遺族をサポートする団体、風舎さんのご依頼をご紹介したいと思います。

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