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2014/11/02

どーなつカフェ「私らしさって何?」

こんにちは、まつかわです。
3連休いかがお過ごしですか?
私は、昨日、明日と対話活動にいそしんでおり、今日はちょっとした中休み。

facebookをみたら、岡山市立中央公民館のページに、10月25日のどーなつカフェの様子がアップされていました。(中央公民館のみなさん、ありがとうございます!)
どうぞこちらよりご覧ください。



実は、このどーなつカフェ、第1回目に先立って、山陽女子高校の野村先生にお誘いいただき、9月に3年生の授業でこんなプレ対話を行っていました。(このころ、体調がよくなくて、報告しそびれてしまいました。ごめんなさい。汗)
テーマは、「女らしさ?男らしさ?私らしさ?」。


最初のうちは「感じたこと、思ったこと何でも話していい」というのがピンとこなかったようで、「え?何を話せばいいの?」と戸惑いをみせる人もいました。
しかし、授業が終わるころには少しずつ「話したい人が自分の思ったこと考えたことを話す」ということが伝わったのか、他の人とは異なる意見も思い切って発言する姿もみられました。
後日見せていただいたコメントカードは、どれも、感想がびっしり。



そして、1ヶ月後の10月25日(土)。
山陽女子高校から路面電車で1〜2駅手前にある中央公民館・・・と同じ建物の児童遊戯室に、様々な年代の女性が集まって、「私らしさって何?」について話し合いました。

唯一の男性参加者。
山陽女子高校の野村先生。

リュックから、授業でみんなでつくった毛糸のボールがのぞいています。
あの授業以来、毎日愛用しているそう。

こういう対話に慣れていない人も多そうなので、事前に野村先生、中央公民館の方と相談し、前半はこんな質問を用意してみました。

  • あなたを色に例えると?
  • あなたのチャームポイントは?
  • 憧れの○○
  • 「あなたらしいね」と言われたこと
  • それは「私らしい」と思うこと一致してる?


毛糸のボールをまわしながら、一人ずつすべての質問に答えていきます。

特に最後の2つの質問に対するみなさんの答えが、このあと「私らしさって何だろう?」と考えるのに、よい刺激になりました。
「周りの人にも『男らしいね』と言われるし、自分でもそう思う」という人もいれば、「がんばっていると『あなたらしいね』って思われるけれど、それはオンのときの姿で、オフのときはちがう私がいる」という人もいましたね。

後者の流れで、「“私らしいこと”は必ずしも”私にとってよいこと”ではない」という気づきを得られたのが、個人的な大きな収穫でした。
その場ではうまく言葉にできなかったけれど、帰ってからみなさんの話を振り返り、他者からであれ自分自身による評価であれ、「”らしさ”には期待が入っているんだな」と思いました。

もうひとつ、面白いなと思ったのは、「“私らしさ”には、時期も大きく関係するのでは」という指摘。
その方は、学生時代、部活で熱心に陸上をやっていたため、いまでもその頃の友人に会うと「いまも走ってるんでしょ」と言われるとか。
「私らしさ」というと、時期に関わらず一貫してある何かのことを指すのかと思っていましたが、現実の「あなたらしい」「私らしい」という評価は必ずしもそうではなく、ある時期のその人の姿をいつまでも追い求めてしまうというということも多いのかもしれません。

中央公民館のハナさんがつくってくださったおからドーナツ。
ほっこり美味でした。ごちそうさま。

このどーなつカフェ、次回は11月15日(土)13:30-15:30に開催されます。
テーマは、「家族って何だろう?」。
会場は前回と同じく、岡山市立文化福祉会館の2階、児童遊戯室です。
女性ならどなたも大歓迎です。
途中入退場も自由。
どうぞ気軽にご参加ください。


そうそう、それから、どーなつカフェとは別件ですが、明日(11月3日)、岡山映画祭で哲学カフェの進行をさせていただきます。
私の大好きなcafe moyauにて、「子宮に沈める」という映画を鑑賞したあと、哲学カフェを行います。
詳細はどうぞこちらをご覧ください。

岡山に移住してきて4年とちょっと。
だいぶ関西とはちがうノリにも慣れてきたかな?(岡山弁はまだまだだけど)
少しずつ岡山らしい対話文化を育んでいけたらと思います。